第14話 ネコとこのえ家
しまづの必殺の贈り物とはかわいいネコたちでした!
さて、このえ家の反応です。
一家の主、さきひさは最初、唖然としていました。
しかし、すぐに正気に戻り、ネコが喜びそうな餌や遊び道具を急いで用意しました。
次いでこのえ家の家族が次々に現れて、それぞれのネコたちに餌を与えました。
実はこのえ家は大のネコ好きです!!!
都会にいるとあまりネコを見ません。
確かにペットショップに行けばネコはいるのですが、これがこのえ家の好きな野性味のあるネコではありません。
その点、日ノ本の最南端にあるしまづのネコは野性味が程よく入っており、猫お得意のツンデレ具合が抜群に良いのでこのえ家の家族の心をわしづかみにしてしまいました。
箱の中にはそれぞれのネコの性格や好きな餌、嫌いな物などといったデータが無駄に達筆な手紙で書かれており、しまづ家の細やかな心遣いが伝わりました。
この手のことはよしひろ等の脳筋勢には難しいテクニックでした。
そして、その手紙の束に紛れて、趣の違う手紙がありました。
その内容は、いえひさたちが上京するのでよろしくという内容から始まり、オダカンパニーの信長との会見を成功させるように懇願する内容の文が書かれていました。
さきひさの妻や娘たちがワイワイキャッキャとネコたちと戯れる中、さきひさはのぶただを呼んで手紙を見せ、都会人お得意の根回しの準備を始めることにしました。
この後、このえ家に親戚が集まり、皆がネコが欲しいと懇願しました。
そこでさきひさとしてもこのまましまづの言いなりというのもしゃくなので、手紙を書くことにしました。
その内容は、手紙の依頼確かに読みました。
ところで、うちの親戚の者たちがネコを所望して困っている。
なので私たちの為にさらに数匹送ってもらえないだろうか?
という内容です。
流石、都会人、タダでは言うことを聞きません。
でも、しまづの依頼は引き受けてくれそうな感じですね。
※ある資料によると島津家久は城に関心を持っていたらしく、旅の合間に城を見学していた可能性もあるそうです。
周防三丘嶽城や摂津池田城についての評価を記載している(『中書家久公御上洛日記』)
家久というと野戦のイメージですが、4男という立場上、部屋住みから城持ちになりたいという願望が強かったのかも知れませんね。
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