第10話 しまづ、情報音痴を克服せよ!
株式会社しまづ、役員会議中です。
社長のよしひさが最初に発言します。
「しまづは最先端の情報に弱い!これをなんとかしないといかん」
副社長のよしひろと常務のいえひさは「ポカーン」と口を開けて聞いてます。
今の彼らにとって「情報?なにそれおいしいの」状態です。
しまづ4兄弟の中で一番の知恵者である専務のとしひさが提案します。
「だったら日の本の中央に誰かを派遣してはどうでしょうか?長期間の研修ということで若い連中に旅行の機会を与えてみるのはどうでしょうか!」
その提案によしひろが食いつきます。
「わしがいく!いく!!」
しかし、よしひさはよしひろにこう言います。
「副社長が抜けたら誰ががるかんの製造をするのだ、いい年してわがままいうもんじゃないぞ!」とママと子供のような理屈で提案を却下しました。
情報に関して並々ならぬ関心と知識を持つしまづでは珍しい知恵者のとしひさも行きたいと言いましたが、やはり専務が抜けるとまずいとよしひさにたしなめられました。
こうした話合いの結果、あまり抜けても差し支えがなさそうな常務のいえひさとその息子で対外室長のとよひさ、そしてとよひさの親衛隊であるおとよ隊がメンバーに選ばれることになりました。
ここでよしひさがいえひさたちにいろいろ連絡事項と指示を伝えます。
「いえひさよ、まずはしまづの人事部長兼技術部長のなりあきらのところに行きいろいろ相談するのだ、それと田舎者とバカにされないように教養はしっかり磨いておけ!」
「それから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
よしひさの小言のような長話は続きましたがいえひさはポカーンとしていました。
その横で真面目な美少年とよひさが気真面目にメモを取っていました。
そしてそのとよひさに熱い視線を向けるおとよ隊という、何ともしまらない画づらが会議室に展開しました。
長い、説教のような話が終わりに近づき、最後によしひさはこう話を締めました。
「とにかく全員無事に帰ってくるのだぞ」
こうして、しまづの県の情報格差の問題を解決するべく準備が始まりました。
※しまづメモ 「なりあきら」株式会社しまづの切り札。キャラとしては宇宙戦艦ヤ〇トの沖田艦長と真田さんを足して2で割ったようなチート。
人事と技術の両分野で天才的な才能を発揮するドラえも〇でいう出木杉君キャラ。
でも外見はドラえも〇あるいはドロンパに似ているらしい。
参考文献(リスペクト)宇宙戦艦ヤマト、お化けのオバケのQ太郎、ドラえもん
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