第3話 しまづのアイドルとよひさ
「株式会社しまづ」の対外室長とよひさ、常務であるいえひさの自慢の「男の娘」である。
脳筋ばかりの社内にあって比較的勉強も出来、武術もいける文武両道の優等生です。
対外室長というのは、主に社外での交渉や情報収集をする外交官と忍者を兼ねたような存在です。
頭を使うのが苦手なしまづ(SHIMADZUじゃないよ!)の中では希少な存在でした。
しかし、とよひさの真価はそうしたありきたりの優等生としての能力ではありません。
それは、彼の持つカリスマ性こそが最大の武器でした。
では、彼の日常を見てみましょう。
社内の朝会にて。
「L・O・V・E、ラブリ~おとよ~」沢山の野太い声がこだまします。
とよひさ親衛隊、通称おとよ隊の朝の掛け声がひびきわたります。
「おとよゆうな(怒)!!!」
とよひさが直立姿勢でおとよ隊を叱り飛ばします。
しかしおとよ隊の面々は顔をほころばせテカテカしながら彼の言葉の余韻に浸ります。
とよひさに熱い何かを持つ彼らにとって怒声は上質なご褒美なのです。
とよひさとしては不満たらたらですが、何回抗議しても効きません。
でも彼は若く、不当な圧力に屈しまいという思いから無駄だと半ばあきらめつつもコールがあるたびに怒鳴り返すのが日課となっていました。
とよひさ自身は父であるいえひさのワイルドな姿が理想で、自分もかくありたいと日夜武術や運動に励んでいるのですが、なにせ外見が何とか与一のようであり弓も上手なため、その美しさにオタク✖、社内の男性社員が引き付けられて部下になりたいと志願する者が殺到!
このままではいろいろおさまりが付かないと上層部で話し合った結果、志願者にはとよひさ親衛隊への加入ととよひさへの絶対の忠誠という無理難題な条件を付けることで騒ぎを抑えようとしましたが、見事これが裏目に出て、沢山の親衛隊が彼の元に集うことになりました。
こうして、ツンデレの男の娘、とよひさとおとよ隊による熱い絆が結ばれることになりました。終わり。
作品設定
とよひさ親衛隊(おとよ隊)
紆余曲折を経て編成されたとよひさ専用部隊。
外見は頭が桜島大根またはさつまいも、口の形が丸十字⇒これ㊉、中年太りとはっぴ姿で統一された無個性集団である。
ちなみに株式会社しまづの社員の口の形はメインキャラのリアル以外は基本㊉で表現される。
なお、偉い社員ほど口の中の十が大きくなり、おとよ隊は若いとよひさの配下のため十の大きさが小さく設定されている。
参考文献(リスペクト)パタリロ、バカとテストと召喚獣、ドリフターズ
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