第2話 しまづの県?

「本当にこれで大丈夫なのか?」

慎重な社長よしひさは頭のキレる?専務のとしひさにしきりと尋ねます。

「うちが千年の歴史と言うのは盛りすぎだし、いつから一子相伝になったんだ?」


「社長!うちはただでさえ田舎で地味なんですからとにかくインパクトが大事なんです!!そのためにはまず存在を見せて認識させないとまずいんですよ!!!、せっかくうちらは四兄弟なんですからこれでアピールしないと!!!!」

やり手の専務?としひさは会社の為なら何でもすると言わんばかりによしひさを説得します。


「でもせめて原作をもう少しリスペクトして私とよしひろの役を変えるのはどうだろうか」おとなしめのよしひさにとって牛の角の兜をつけて大きな馬にまたがる偉丈夫な役は抵抗があったようです。


むしろ、病弱そうで真面目で誠実そうな役の方がいいのではという強い願望がありました。


「仕方ないですねえ、そしたら入れ替えましょう、でも後で文句を言われても私知りませんよ」

としひさはしぶしぶ社長の提案を受けて、CM撮影の取り直しをしました。


副社長のよしひろはノリノリです。

大きな馬に牛の角の兜、がめつい鎧に剣を持ってドヤ顔決めています。


よしひろの代わりに病弱で温厚そうな男を演じたよしひさもしっくり来たようです。

もちろん四男のいえひさもカッコいい主人公役なのでよしひろ以上にノリノリでアドリブで「オラオラオラァ」と吠えながら剣を振り回しています。


それを見てなぜかよしひろは嫉妬の目をいえひさに向けていました。

自分以上に目立ったのが気に入らなかったのか、それとも何か別の意味があったのかもしれません。しらんけど・・・


CMの最後に「株式会社しまづ」の主力商品である「がるかん」を四人が食べますが、いかつい鉄仮面をつけている三男としひさだけが食べることが出来ず慌てるという絵柄でオチをつけ商品紹介をして終わり、となりました。


ちなみに彼らは日の本で一大ブームを巻き起こしたアニメ「北斗の剣」のコスプレをしていました。

自分から言い出したアイデアとはいえ、としひさは不満と無念の表情を鉄仮面で隠しつつ、落ち込んでしまいましたとさ。


※島津メモ 軽羹(かるかん)は、鹿児島県をはじめとする九州特産の和菓子である。名前の由来には諸説があるが、「軽い羹」という意味であるともされる。本来はういろうなどと同じく棹物菓子であるが、近年は饅頭状として、中に餡を仕込んだ「かるかんまんじゅう(軽羹饅頭)」の方がより一般的になっている。

原料として、砂糖、かるかん粉、山芋、水を用いる。重量比は6:5:4:3程度。(WIKIより)


参考文献(リスペクト)北斗の拳、ジョジョの奇妙な冒険











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