高校に入って、隣の席になった女子のことが、気になるようになった

口数は少なかったが、大事なことは、しっかり伝えられる人だった

成績は俺よりよかったかもしれない

めったに見れなかったけど、笑うとエクボができてかわいかったな

休み時間とか少しずつ話すようになって、俺はちょっと浮かれていたかも

しれない

彼女も俺を意識しているんじゃないかなって…己惚れてたなあ

あれは学校祭の日だった

担任の先生が崇を捜していたので、あいつが行きそうなところをうろうろし

ていたら、女子と楽しそうに話しているところを見つけたんだ

その女子は、俺の隣の席の…

崇は女子に人気があって、崇めあてで俺に近づいてくる女子も多くて…

彼女もその一人なのがわかって

ああ、そうなんだ…

やっぱ落ち込むわ

あいつはいいやつだけどライバルでもある

それからは、彼女と話すことも少なくなって

高校３年にはクラスも別々になり、それきりになった

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