祝福
この大きな お城のような
姫君様
周りの みんなが一目置いているのが マリーンにも わかる。
タイジさんも
自分の率いるチームが 予選で勝ち残り今大会に初参加 初出場なので、挨拶してる。
赤チームは、前回の優勝なので 今回はシードになっている。
1試合目は 黄色チーム青チーム
2試合目は 白チームと カイト主将の私達の藍色チーム
後半が
3試合目 1試合 2試合の、それぞれ勝ったチームと
4試合目が シードになっている赤チームと3試合目に勝ったチームと 優勝争い
1試合目は 黄色チームが、勝った。
2試合目は 白チームカイトが引っ張っててくれて カイトが2点入れた
2対1だが
タイジが まさか大会で、白チームに勝つなんてと驚いて駆け寄った
シバが 場所は 違っても予選と 大差ないさと 平気な顔で すましてた。
のっぽも モンタも パクパク ドキドキ
いつもの カイトとシバが 落ち着いてるので なんとか戦えた
3試合目は 黄色チーム
守りが堅く カイト 手こずる
マリーンは 4人の戦いを
自分のゴール近くの ちょっと遠くから見守る
木まり来たら マリーンが 入れる 作戦1の、形
カイトが もう 少し 試合の中に入って 動けと合図するが、、
次の あの お姫様との赤チームとの試合に向けて 体力温存作戦 決行中
黄色チームが カイトをマーク
前に隙間なし。前方 囲まれているカイト
カイトが ほんの小さく 手を後ろに動かす 後ろへパスの合図
マリーンにも見えた
見落とさない シバが、走る
シバが カイトの囲まれてる 後ろに行く
敵に囲まれている カイトは木まりを 前に打つ形を くるり と後ろに向け
真後ろに 木まりを、流す。
カイトに ついていった 黄色チームが 後ろを振り向く
シバが いた。
シバが 木まりを 受け取る
驚く黄色チームの 馬の方向転換の間に
シバは、ゴール近くにいるの マリーンに 投げる
シバの 投げた 木まりは マリーンの打ちやすいところに ピタリと来る
難なくマリーンが ゴールに、木まりを入れた
歓声が起こった。
その見事な後ろからの 人の裏を かく作戦が決まり
あまりにスムーズな藍色チームの チームワークぶりに
拍手する者までいた。
藍色チームへの祝福
こんな遠いところに来て
誰も知らない人たちが 今日 見たばかりの
5人の藍色チームの、若者たちの 球と馬さばき
その見たことのない動きや 試合運びに 目を奪われた
はじめての 新しい 初出場 藍色チームへの称賛が、湧いたとき
アララ、こんな大きな 初めて来る お城の広場での
祝福を浴びて、マリーンは
胸が暖かくなった。
カイトたちも 戸惑う
初参加の それもどこかの田舎のチームに負けそうな 黄色チームは
最後まで、攻めるが、のっぽが相手チームのゴール前で 木まりを 阻む
のっぽも モンタも もうヨロヨロに、なりながら
1−0で、藍色チームが勝利
黄色チームが悔しがる中
次の4試合目を 前に
待機している
やけに明るい笑顔の赤チーム
私達 藍色チームの 今の試合疲れで、勝利できると おもってるのかしら?
すぐに 2試合 続けてやる 藍色チームの不利さ
3試合が終わり 4試合の 前に
タイジが クロスに近づき 何か言って
藍色チームに クロスが試合会場に伝言しに、走った。
そのときに 4試合目の試合の合図が 広場に鳴った。
広場 試合場の真ん中に 選手集合
クロスが頭をかきながら
なにか 言いたそうにして 戻った。
カイトが「1試合目と2試合目の 作戦 継続する?」とマリーンに聞いてきた。
「のっぽが疲れてるみたいだから相手のゴールに気をつけてね」
「モンタも だから、、 今まで体力温存していた、マリーンと交代な」
「うん! OK」
カイトが 私達の守備範囲を 指示した
「のっぽは相手ゴール近く
モンタは マリーンのいた自分たちのゴール前」
「最後の試合だから シバと僕とマリーンで攻める」
作戦2に 移行
あの赤チームの彼女と 戦うために温存していた マリーン
馬のハナとの 一心同体の動きの 軽やかさ
3試合目のゴールから マリーンに、注目が 集まる。
赤いチームのお家元なのに
藍色チームの 活躍が 目を引く
カイトもシバも 動きやすそうに
いつもの素早さでマリーンに木まりを 送る
赤チームの男子がマリーンを追いかけるが
頭一つ 速いマリーン
モンタにパスして ゴール!
わぁーっ
赤いチームの敵なのに 歓声が起こる
赤いチームのお姫様も黙ってなくて
疲れてるのっぽが、追いつかなくゴールされる。
終盤に、もう一度
お姫様がゴールしかけた時
カイトが 馬のシューの蹄で、やっと届いて
ゴールを阻む お姫様、カイトを睨む
高く上がった木まりを シバが キャッチして
マリーンに パス。
マリーンの走りの 美しい軽さに
会場が どよめくくらいである
ゴール横でモンタの動きが 相手に邪魔をされてるのを見て
すり抜けて そのまま マリーンが 木まりをゴールに押し込む
マリーンの動きに 相手が翻弄され悔しがる。
試合の終わりの合図。
ギリギリのマリーンのゴールで、2対1
大会初参加の藍色チームが 強豪の赤色に勝った。
マリーンは その喜びを
両手で手綱とハナのたてがみを持ち 左の片膝を馬につけて
右足を 大きく後ろに上げた。
ハナといつも練習していた走り
でも 大会用に綺麗な服を着た マリーンは その走りがいつもより美しく映えた
「いつもの 浜辺のまんまかよ」カイトがつぶやく
こんな大きな大会に来ても いつものマリーンの茶目っ気ある姿
シバが近づいて シバの馬に移れと 目で合図
「シバ お前まで、、」
シバの後ろに乗り移り
シバの背中を 両足でハサミ
馬の上に 立った。
かっこいい!!
走る馬の上に立つカイト
この前の球馬大会の 眩しかった タイジさんより
今日のカイト兄さんのほうが 眩しく見える
そう、マリーンは思った。
馬の上に立つカイトとシバを真ん中に
横に マリーン とモンタ
向こう側に カイトの馬の手綱を持った のっぽ
5人と5頭が、一直線に走り
会場中心の 今年の主催者のお城の主に 勝った藍色チーム5人が勢揃いして、ご挨拶
見事にきれいな 人と馬の 動き
会場が勝った藍色チーム
若き5人の動きに 大喝采
マリーンは 今日の この喝采や、私達への祝福は 胸に残って
きっと いつまでも 忘れないだろうと思った。
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