作戦。

大屋敷の


若き当主タイジに勧められて




球馬大会の練習に入るカイト




海岸沿いの海辺で


カイト シバ のっぽ モンタ


四人で練習 


他の3人も大会に


出場するかどうかの様子見




木マリは マリーンの手作り


カイトの練習についてきてるマリーン


大きくなった仔馬だったハナと 少し離れた海辺で遊んでる




何とかなりそうで 四人は大会に出てもいいと


結構みんな 運動神経は良いので


やる気は あるみたいだ


あの大会は 1度見たら 華やかさや美しさ忘れられないのだろう




 四人で一休みしている時




のっぽが 「男四人はいいけれど 女の子は どうするんだよ


女の子 一人は入れなくちゃいけないんだろう」




モンタが 「いるじゃんあそこに」


とマリーンの方を向く 




のっぽとシバ驚いた




マリーン!!!




マリーンが「何?」呼ばれたと思って 飛び跳ねて近づいて来た


相変わらずだ、、、




カイトが話し出した


「フクロウをいつも肩に 飼っている大屋敷のタイジさん知ってるだろう


前に見学した あの球技大会に 僕達 5人で出てみないかと 誘われたんだ」




「あんな 大会に出る訳 5人って?」






「マリーンも一緒に出れる?」


「私 えええええええ」


砂に倒れ込んだ




「タイジさんがマリーンを進めたんだ」


あのフクロウの 若いけれど 貫禄もある人、、 


「出るのなら あの大きな庭や


 練習相手も大人のタイジさん達がやってくれるって」




「へー結構本気なんだ ふくろうさん」


「私でいいのならいいわよ 」




「ほらあの鼻の高い女の人と戦えるかな


私が うふふ 考えると面白い」




マリーンは きっと何も 深く考えてないと思う


カイト






シバの お父さんのタグさんが 家への帰り道なのか 


みんなを見つけて 海辺に近づいてきた




木まりが転がっていたし


海辺で馬の足跡だらけ




「やりだしたのかい ほぉーっ」




球馬が、好きなのか 嬉しそうに


「家でも みんな馬に乗って木まりを 蹴る練習しておいた方が 良いよ」




「そうだ タグさんが 馬の練習しろって言ったの もう何年も前だもんな」


思い出したカイト




「この5人で やるのなら 仲間同士の作戦のサインも 考えた方がいいぞ」


「作戦 サイン?」


「そう相手には分からない 


仲間のサインを だしあえば だいぶ有利だよ」



カイトを立たせて


「おじさんが右左に動くから どちらか、止めてごらん」


カイトがやるとやっぱり「直感が やっぱり、いいなあー」


「でもな」




と次は シバを立たせて 


タグとシバはやりだした


はるかにシバの方が


おじさんが


左右に、行くのをわかってる


「私たちは もう動く前から 仲間には左右のサインを出して


シバに教えてるんだ」




例えばばけど


動く前に


手を握ると 右


少しでも 開いてると左に、動くサイン


言われないと 手の微妙な動きは わからない




馬で遠いから 味方に手を上げたり おろしただけで


どちらに動くか 決めておくと良いよ


木マリりの 打つ方向もね


わかれば、味方は 早くそちらに行けるだろ




「すごーい」四人が感嘆した




味方同士にしか わからないサイン




シバとおじさんは こんな風にして 僕たちには分からない所で


何年も前から サインを出し合って 生活していたんだ




シバのいつもの 余裕は こんなところにあったんだ




「2年に 1回だから 次 出れるとは分からないから 


1生に 一度の気持ちで 頑張れよ」


「ほうほうほうと」 嬉しそうに声を出して 帰って行った






タグさんの 頭の良さに 驚く




大人の人の応援に


力が湧く


心強い




「タグさん 何でも知ってそうだから


シバ色々聞いといてくれよ」とカイト




「本当に 頼りになりそうな お父さんね




うちの お父さんには 殆どない無い 策略家ね」


裏表のないマリーンが言う






モンタがマリーンに、


「うちのお母さんが だいぶ 前に言ってたけど


あの馬に蹴られそうな時 マリーンが お母さんの手を握っていてくれたんだって」




「お母さんが小さいのにマリーンに守られてるようで優しい子だって 感心していたよ」




「それで時々 マリーンが ぎゅって手を握るのは


私が謝ろうとすると 力を入れてて


きっと私の謝る言葉が 気になったんだろうね」


って言ってたよ




「父を亡くして 母一人だから


いつも人に謝り倒して 僕を育てる生活していた人だから」


「すみません じゃなくて 君に ありがとうって


いつか伝えたいっ言ってたよ」




「僕も大きくなったから 母も、この頃は あまり人に謝らないよ」


久しぶりに会ったモンタも成長して だいぶ大人になった




成長したマリーンを見て モンタも嬉しそうに言った




仲間 5人は のっぽの働く 大屋敷でも よく集まって練習した’


クロスも手伝いで 来ていた。予備の補欠一人だ




 時間があるとタイジも 練習に付き合ってくれ


男への指導も厳しかった 女の子のマリーンをよく褒めた


マリーンは よく調子に乗っていた




肩に 飼っている白いフクロウに 右足の爪のところに


黒いあざが あるのか確かめて 


あれば自分が餌を上げたフクロウのシロだと タイジに聞いた




案の定右の足に 黒いあざ があり 父が取ってきたフクロウだった


シロでなく シロウと、呼んでいると教えてもらった


フクロウの育てのマリーンに タイジは いつも目を細めていた。






あの球馬大会に出る前にも 予選会が何度かあって


同じような若者と あう機会が多くなった




小さな浜辺の 父と母と 家族しか 知らなかった 


カイトとマリーンが 父と母 以上に仲間を作っていく




5人は 快進撃で 南部の 決勝5チームに残り


2つ離れた地方の  大会に出場 決まり


タイジさんが 


5人と補欠のクロスを連れて 大会の街まで 先導してくれた




大きな 見たことのない 南部の大きな都の一つ


お城の広場が 今回の球馬大会 会場


その お城の姫が さっそうと出てきた。




あの モンタの母を泥棒呼ばわりした


気位の高い人


鼻筋の高さで マリーンは気がついた。




カイトも モンタ も のっぽも


忘れてはいない




黄色チーム 青チーム 白チーム カイトたちの藍色チーム


ここで勝ったチームが 


最後に 城主の姫君の赤いチームと 戦い 優勝を決める




試合の合図がなった。

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