第5話 キャバはもう無理
「おまえが疲れないわけないだろ。そんだけやって」
「おにいちゃんがすごいから、私はアレだけど。なんかやっぱ疲れるよねw」
「最近言ってるから、口を開けば「疲れたー、疲れたー」って」
「言ってる?」
「言ってるじゃん、オレ最近。おまえも最近言うようになったよな」
「なったよね」
「おまえ前は言わなかったのに全然。『大丈夫だ』って。大丈夫なわけねーだろって、だから」
「ほんとw言っちゃうけど疲れるね。うふふふ」
「疲れるだろ?」
「疲れる!ビックリする」
「だからもう酒飲んでる場合じゃないんだよ。もうババアなんだから」
※
「ほんと!思った、おにいちゃん。もう無理だわ」
「あんな朝まで酒飲んでる場合じゃないんだよ」
「ほんとに思った。それどころじゃないだよ。そんな話じゃないんだわ、おにいちゃんよ」
「うん。なぁ?子供3人の面倒見て、おまえ、昼やって夜やって、夜中やってって・・・」
「多分、このまま行くとどこかでガタがくるじゃないけどね・・・」
「だから早く医療事務取って、昼間の仕事スイッチして、そうした方がいいって」
「うんうん。のがいいと思った」
「マジで」
「マジで」
「今しか出来ないからな、おまえ、頑張るのは。絶対無理だから夜なんて」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。