第6話 疲れる

「うん。無理だよね。(キャバ行った)後が無理だよね」


「響くだろ?」


「うん。結局1日(寝て)無駄になるもん。おにいちゃんの気持ちわかる。ボーっとしちゃうし」


「ボーっとも大事なんだよ」


「うん、大事なんだけどさ」


「待ってくれないからな。お子達はお腹空いたーって」


「そう、そっちはやらなきゃいけないじゃん。だから忙しいって言うか、忙しくてさ、昼職でさ、ずーっと洗面台見つめてたんだよね。ちょっとヤバいなって思ってw固まって、水が出てる洗面台、ボーっと見てて、使ってるタイマーが鳴って「あ」って気づいたっていう。だからおにいちゃんが疲れるのわかるよ。私も疲れてるwあはははw大丈夫?おにいちゃんは?」


「うん。オレは自分の事だけだから。おまえは、だってな、お子3人の面倒見てだから。100均《バイト》も疲れるだろ?」


「疲れる」


「慣れない仕事だから。時間もな、夕方からだし」


「うん。疲れる」


「ちょっと体考えてやらないと」


「ねー、そう思った」


「体は正直だから」


「うん。あんまり気にしないようにやってきたけど疲れる。なんかキツイなーとか思っちゃうもん。だからさ、しのちゃんのこと、それどころじゃないって思っちゃうでしょ?」











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