第二十三話『おしまい』

0.

 さて、唐突だがここでこの話はもうおしまいにしよう。

 七月のよく晴れた日に出会った女の子は、華奢な身体にキレイな長い黒髪をしていて。

 そして俺に殺してくれと迫ってくる不思議な女の子だった。


 一目惚れをして好きだなんて言えなくて、遠回りしながら告白してくるような。

 そんな照れ屋でかわいい女の子だった。


 俺が恋をしたのは、そんなキレイな花のような女の子。


 おしまい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る