カルビーバック

ある日、あれから数年経て、同僚と家飲みすることになった。コロナ禍で私の家。


テレビをつけるとバライティー番組が母校特集。無視してjチャンのターミネータにした。

酒を飲みながら映画鑑賞。つまりツマミとなる。私の家のツマミはもうやられた。

インターホンがなる。タイミング良し、じゃあ次は先輩の、…?


先輩がエコバッグからカルビーのお菓子を取り出す。

数年嫌がった。避けてきた。

なのによりによっていま、カルビー。いま食べたらそれまでの自分を否定してしまう。

でも、いま円卓に座った同僚と先輩は美味しそうにたべている。ぽりぽりと音を立てて幸せそうに食べている。抵抗したいが、争うことはできない。何故か。無視してきた反動がやってきたんだ。背けてきた事実。やっぱりカルビー。


テレビでターミネータのラストシーン。私はカルビーバック。そう聞かれないように呟いた。

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やっぱり 本誠 @Majw

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