カルビーバック
ある日、あれから数年経て、同僚と家飲みすることになった。コロナ禍で私の家。
テレビをつけるとバライティー番組が母校特集。無視してjチャンのターミネータにした。
酒を飲みながら映画鑑賞。つまりツマミとなる。私の家のツマミはもうやられた。
インターホンがなる。タイミング良し、じゃあ次は先輩の、…?
先輩がエコバッグからカルビーのお菓子を取り出す。
数年嫌がった。避けてきた。
なのによりによっていま、カルビー。いま食べたらそれまでの自分を否定してしまう。
でも、いま円卓に座った同僚と先輩は美味しそうにたべている。ぽりぽりと音を立てて幸せそうに食べている。抵抗したいが、争うことはできない。何故か。無視してきた反動がやってきたんだ。背けてきた事実。やっぱりカルビー。
テレビでターミネータのラストシーン。私はカルビーバック。そう聞かれないように呟いた。
やっぱり 本誠 @Majw
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
近況ノート
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます