77 開高健『日本人の遊び場』①

 開高健『日本人の遊び場』(1963)は、当時の遊び場についてのルポルタージュです。本稿は1984年の集英社文庫版を読んでゆきます。


 60年代の日本人の遊び場。

 60年代って、どんな感じだったでしょうか。

 こんなときはさっくりと『昭和・平成家庭史年表』(家庭総合研究会編、河出書房新社、1997年)を眺めてみようかな。


 昭和でいうと、35年から44年。私も生まれてない(笑)

 目立つトピックを拾います。


 昭和35年(1960年)。

 丸井が「月賦」の名称を「クレジット」と改称して消費がちょっとおしゃれみたいになってますね(p298)。

 また、即席麺ブームで新規メーカーが相次いで登場して、元祖の「チキンラーメン」(日清食品・昭和33年発売)はこの年、1日120万食を生産ということです(こちらもp298参照)。忙しい現代人の時代みたいですね。

 さらに、この年は大宅壮一、「レジャー」という新語を作り、レジャーブームの年だったようです(p303)。


 レジャーブームって、なんだったんだろうなあ。


●「時代の変遷に伴うレジャー産業の系譜」原田, 理人;古田, 康生;p.17-37

岐阜協立大学論集 第52巻 第3号 (2019-03)

http://hdl.handle.net/11207/289


 こちらの論文、各時代のレジャーについて俯瞰できる内容ですのでご紹介まで。


 さてさて、『日本人の遊び場』の目次を眺めますと、ボウリング場、食いだおれ、パチンコ・ホールなどなど、どれも面白そうです。


 また更新が遅く、かつ長くなるかもしれませんが、しばらくお付き合いください。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る