20 〈書けない〉とき。寺山修司『家出のすすめ』から

 毎日執筆お疲れ様です!


 でも、書けない時もある。


 とりあえずマネばっかりじゃなく自分の力で書きたいもの書いたなあ、と思いたい、くらいのレベルの志でも、書けないときはあります。


 書けないときに思い出す一節が、寺山修司『家出のすすめ』、「吃音クラブ」の中にあります。


〈「ドモリは精神の貴族である。ドモリはいいたいことをいっぱいためておいてから、一つ一つ考え考えいうのだ。ドモリによる精神の屈折こそ、人間のことばの喜びを知るものである。だいたい、ペラペラとししゃべる奴にはほんとうのことは何もいえない。考えているひまもありゃしないじゃないか。え?

 きみ、ドモリたまえよ。

 きみ、ドモルのがいいんだよ」〉


〈書けない〉のも、一種の言葉がドモってる状態なら、そもそもこの世にまだない物語を書こうとしているのだから、スラスラ行くわけないよなあ。何度も直して当たり前だよなあ。


 そう都合よく解釈して、ゆっくり書くことにしています。


 休み休みいきましょう。

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