第6話



ゆっくりと進む季節、やがて私達は高校を卒業し、各々の進みたい道へ進んだ。


ヒナは彼氏と一緒に東京で住んでいるそうだ。


【今度、アカネも東京遊びに来てよね】


ヒナからLINEで度々お誘いが来る、

その度に曖昧な返事をして。


変わらないものなんてないのに、変わらない日常が私にとっては何よりも幸せだったんだ。


あの頃に戻れたらどれ程幸せか。






近隣の大学に進学した私は、今日も無人駅から街へ出る。



小学生の頃に彼女と植えた名前も知らないその花は、今年も綺麗な花を咲かせた。

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花の咲く駅に @hr61

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