第52話

「チャーリーそっち行った、対処できるならカバー頼むスカベンジャーで拾ったSMG(サブマシンガン(Submachine gun))でツッコむ。」

「む、無理。」


今やっているのはウォーズフィールドとというゲームでオープンワールド並みに広大なマップ内で銃撃戦や戦車、戦闘機、戦艦、潜水艦すらもあり、場合によっては人型ロボットですら出てくるなんでもありのゲームだ。

以前は精々戦車と戦闘機やヘリなどが居るくらいのゲームだったが大企業に買収されてからは大型アップデートとチーターが一切居なくなり一躍売り上げトップに躍り出た。


「このゲームはチーターが居ないって言うからやってみたけど葵君がここまでガチ勢だったとは思わなかったよ。」

「4kill確定。分隊一個落とした。チャーリー優勢、ブラボーをそのまま守りつつ取れるなら取っていくぞ。」

「これでもFPSの銃撃戦はやってきたつもりだけどここまで格の違いをみせられると……自信無くすなぁ。」


やむことのない高速のボタン連打。

PX5のディスプレイ用コントローラーは線対称型。

よってモンハン持ちが映える。

確実に最速でボタンを押していく脅威の反応速度。


「チーターが居ないんだ。

 それってどうやってんだ。」

「何でもこのゲームを買った大企業の息子がこのゲームのプレイヤーで友人とするのにあまりにもチーターが多すぎたから運営を買ったんだって。」


それも一種のチートじゃね。

公式を乗っ取るとかどんな金持ちだよ。


「その人もアドベンチャラーで魔王ってクランの幹部の一人らしいよ。」

「凄そうだな。」

「大企業でアドベンチャラーの中でも大手の一人って言うだけあって家とかはビル丸々建ててるらしいよ。」

「ビル丸々ってギルドマスターはどんなところに住んでるんだよ。」

「確かダンジョン魔界に住んでいるって聞いたよ。

 私も詳しくは知らないんだけど魔界ってランク外ダンジョンがこの世のどこかにあると言われていてそこのギルドマスターは魔界に自由に行き来できる空間を湾曲させるスキルを持っているらしいよ。」


説明を聞きつつ片手間にkillしていく。

見ればkiii数が100を超えていた。


「片耳ヘッドセットなのにきちんと見てないところに反応して撃てるなんてチートだよ。」

「いや、これでもあんまりkillできてない方だと思うよ。

 上位プレイヤーはもっとkillしてるしさ。」

「何があるともっとキルできるの?」

「えっとキーボードとマウスかな。

 できれば両方ともオプティカルスイッチが好ましいし。」

「それなら一緒に入ってたと思うよ。」


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スライム道

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