第51話

実花後輩から貰ったのは国内企業のが

32インチの7,680×4,320ピクセル120Hzの8K、有機ELパネル搭載モニター

24インチの2,560×1,440ピクセル350HzのWQHD、のIPSパネル搭載モニター


それとゲーミングのスポンサーのが

28インチの3,840×2,160ピクセル270Hzの4K、IPSパネル搭載モニター

をもらっていた。


携帯電話にホログラムがでてきた今でもモニターの需要は変わることなくきちんと存在している。

ホログラム技術が向上したことによりVRをより現実に近づけるようにする計画が発案されていたがテストが始まると廃案にされた。


テストユーザーがのめり込み過ぎて警告を無視してまでゲームをしようとすることと進歩しすぎたVR技術により現実の空腹感、発汗量が解らなくなり命の危険が迫る結果になった。

もちろんゲーム中に警告は出るがその時点で身体に異常が無いと判断すると電源を再度入れなおして行うことで警告文を無視していた。

また現実との境界線が見えなくなることも示唆され開発段階で廃止の結末が妥当の判断とされた。


それをいくらかグレードを落としたものは発売されたが再起動してもタイムレコードと直結させて1時間を限度とするように設定されている。

またその他にも火災報知機能などの災害感知、通知機能を標準搭載しているのでけっこうなお値段がする。

一般家庭の給料では難しいくらいのお値段のゲームアクセサリーになってしまったので需要は低かった。


それに加えてアドベンチャラーはゲームをプレイしなくとも実際に異世界のような場所に入っていることもあり需要は薄く、購入する者は一部の富裕層という結末になった。


「高性能過ぎんだろ。」

「そうなんだ。私もあんまりモニターは詳しくないけどやっぱり綺麗なの?」

「モニターにはいくつか見分け方があって実花後輩みたいなプロゲーマーだと応答速度、㎐、解像度の順番で判断することが多い。」

「へえ、解像度とHzは結構前から言われてるけど応答速度っていうのがあるんだ。」

「それにこのPH5説明書によるとはホログラフィックで60Hzを全方向に映し出す技術が搭載されているしディスプレイに繋げば実花後輩から送られてきたスペック通りに動くように設定できる。」


最新ゲーム機を前にして童心に返ってきた。


2世紀以上前から言われている言葉がある。

遊び道具を捨てても遊び方までは捨てることはないと。


昆虫採集を子どもの頃行っていて再び趣味として行うと不思議と虫のいる場所を覚えていてすぐに見つかる。

遊び方を忘れていないのならば楽しさも忘れていない。

身体はきっと覚えている。

ゲームをプレイする楽しさを。


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スライム道

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