第11話

「とりあえず居間にみんないるから来てね。」


お先真っ暗な中、地獄となるのか天国となるのか女性のみの花園へ一歩踏み込んだ。


高層マンションの24畳リビングの4倍以上は大きさのリビングには数十人の女性がいた。


「へえ、中々良いスキルを持っているじゃない。

 あれ?

 でもダンジョンで貰ったにしてはもう一つのスキルの方が微妙ね?」

「ギルドマスター!あんまり私の彼氏を見ないでくださいよ。」

「ごめんごめん涼奈、あとで彼氏さんのスリーサイズを教えてあげるから。」

「そ、それは……あとでこっそり教えてください。」

「案外むっつり名の隠して今まで処女だったのにどうせ大人ぶって返り討ちにあったんでしょう。

 まあいいわ。

 彼氏さんはとりあえずそこに座って。

 まずは涼奈を助けてくれてありがとう。

 死神乙女(ヴァルキリー)・挑戦士(ウルズ)のギルドマスター(代表)として感謝の言葉を送ります。

 それと自己紹介が遅れてしまい申し訳ありません。

 私は死神乙女(ヴァルキリー)・挑戦士(ウルズ)のギルドマスター、

 操死者の二つ名を頂いております鈴 メアリー・クロスと申します。

 この場に全ての団員がいますが一先ず自己紹介などは後にいたしましょう。

 今大事なのは涼奈の処女を奪ったのはあなたで間違いないかという子ですね。」


いきなり下世話な話を大真面目な顔でぶっこんでくるのだから生々しいこと。

しかもこのギルドマスターは涼奈さん以上の色香(いろか)を漂わせるその感覚はどこか麻薬のような中毒性を感じさせていた。


「もしかしてスキル?」

「あら?」

「あ、すみません。私も酔っていて深くは覚えていないのですが私が彼女と事を致したのは事実であります。」

「ならそうなのね。みんな涼奈、遊戯少女(フレック)は恋に堕ちたようで間違いないわね。」


「「「おめでとう!」」」


ギルドメンバーたちが突然祝辞の言葉を述べ始めた。


「私のスキルによってこの死神乙女(ヴァルキリー)・挑戦士(ウルズ)は恋をした女性しか性交をできない呪いをかけているのよ。

 死神乙女(ヴァルキリー)・挑戦士(ウルズ)っていうのは私の元々不遇スキルだった呪いのようなスキルを使って起こしたギルドなの。

 あなたと同じように今でこそダンジョン攻略者になって複数のスキルを持てるようにはなっているけどはじめはそこまで輝かしい歴史をたどっているわけでは無かったのよ。」

「あの申し訳ございません。

 ダンジョン攻略者と複数のスキルを持てるようになるとはどういうことでしょうか?」


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スライム道

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