読んでくださった方のための人物紹介

 モロー……主人公。禁断の「反魂術」によって蘇らされた「亡奴」で、そのことを秘密にしている。術の途中に片眼を失った。

 記憶をほぼ失うも恋するローラのことだけは覚えており、再会を夢見て探している。

 聖なる力に弱いが、ある唯一の条件を除けば何があっても死なない(死ねない)。

 心身を人間らしく保つために魔力供給を必要とし、奥歯の傍に魔晶石を入れてこまめに交換している。

 第1部で部分的に自身の過去を知る。

 もとは「第四の人種」と呼称される、人種的特徴の薄いタイプの人類。

 小柄で髪と瞳は黒色。


 ラケル……主人公にモローという仮の名を与えた。ローラの異母弟のひとり。双子の妹リデルが出家したのを寂しく思い、その原因の一旦であるローラとモローを恨んでいる。金髪イケメン魔法戦士。キバ族。

 ジェイクのファン。

 東都に帰りそびれたが、おそらく存命。


 シンディ……若き魔術師の女性。穿月塔2階の研究室に師匠とともに住み込んでいる。宙に浮く魔法を得意とする。とても小柄で足も小さいので、靴が脱げないように留め具のあるものを愛用している。

 この世界の魔術師の例に漏れず甘党。

 ラケルのファンだがシスコンはキライ。


 ローラ……主人公モローの想い人。彼をどう思っているか謎である。禁忌とされる「反魂術」を使った罪で逃亡中。桁外れに強大な魔力をもち、結界、転移、爆発などの魔法も得意。「反魂術」は一度しか使えない。

 なお、亡奴が死ぬ唯一の条件とは、己を蘇らせた主人を殺すこと。かつて反魂術が禁忌でなかった時代には、主人が寿命を悟ったとき自らを亡奴に殺させる習わしだった。

 艶やかな黒髪に紫色の瞳の美女。


 リデル……ローラの異母妹でラケルと双子。神聖魔法のすぐれた素質を持つ、心優しき乙女。南都へ嫁ぐ直前に銀髪碧眼で、顔立ちは睫毛の長い目元を中心にローラによく似た美人。

 「白いローラ」とモローに評される。


 エレン……けなげに妹を守りながら魔人狩りを逃れてきた少女。モローに助けられて以来淡い想いを寄せている。生命力を妹に分け与える不思議な魔力を持つ。

 銀狼亭で住み込みで働いている。

 栗色の瞳と巻き毛。


 メリッサ……エレンの妹。石化の魔眼を持つ盲目の少女。一体の生物を石化させるたび魔力の回復に数日を要するため、戦闘で無双することはできない。

 姉とともに銀狼亭に住む。姉の幸せを願っている。

 姉同様、栗色の瞳と巻き毛。


 グルキューン……狩人で弓の名手。ジェイクの竜退治に同行し勝機を招く。「熊撃ち」の異名をも得た。ミミ族の若者。

 穿月塔内の道具屋「きじとら堂」に婿入りが決定した。


 マーシー……魔術師の女性。ジェイクの竜退治に同行。移動用の転移魔法や捕らえた竜の子を捕縛する封印魔法など、地味ながら重要な役目を担っている。


 ホルヘ……僧侶。体格のよい男性。回復魔法のほかにもマーシーと交代で竜の子を封印していた。モローにとって苦手なタイプ。


 テオ……伸びしろのある魔術師の少年。魔法学校の学費を稼ぐため冒険者となったが、熊に襲われ仲間を失う羽目に。生き延びた仲間を案じて、もうしばらく行動を共にしている。


 リーファ……道具屋「きじとら堂」の看板娘。ミミ族。意図的な嘘の話を聞いたときに嘘とわかる魔力「真実の牙」を持つ。グルキューンとの結婚が決まった。


 ドナ……魔人相談室の室長。モローの直属の上司。ツノ族の血をひき、頭の両脇に短いツノがある中年女性。遠方に孫がいる。

 魔眼封じの眼鏡をかけているが、どのような魔力なのか謎。


 セロ……魔人相談室の職員。男性。考えごとをしながら話すとき眼鏡の金具を触る癖がある。身長が高い。

 

 サリア……魔人相談室の職員。女性。火の魔力を持つ。若手のマジックアイテム職人。東部地方の東、海辺の出身でいまも小麦色の肌。金髪。


 所長……魔人狩り更生施設の所長も兼任していること以外全ては謎。


 ロム……魔人相談所から魔人狩り更生施設に転職した。ローラのせいで今の職場をクビになりかけたが、モローたちの活躍により助かった。次の4人とは同郷で同い年。


 スヴェン……村長補佐。 


 ジェイク……竜殺しの英雄。この功績を武器に西都の「白岩城」へ就活に向かった。


 エイラ……存命なら西都在住と思われる。


 ネリー……西都の魔法学校を卒業後、孤児院の運営に携わる。自伝「火の悪魔の子と呼ばれて」を出版した。





(了)



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君果て第1.5部 僕の知人の幼馴染がドラゴンスレイヤーになったので 蘭野 裕 @yuu_caprice

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