文化部とは……
入部して初めてわかることがある。練習がキツい、思っていたのと違う、ほかにやりたいことが見つかった、勉強に専念したい……。そういった理由で、辞めていく人がある一定数いる。その波が収まるまで約1ヶ月ほどかかり、波に乗り遅れたら最後、余程のことがない限り辞めさせてくれない。
ちなみに私は波に乗り遅れたどころか、波に気付いてすらいなかった。
私たちの代は一時、40名弱の大世帯となった。もちろん全員残った訳ではない。中学卒業時点で26名が残った。「めっちゃ減ってるじゃん!」と思われるかもしれない。わかる。でも、先輩や後輩たちをみる限り、最大人数は30程度、卒業まで12、3人残れば、「よく頑張ったな」…判定なのだ。
なぜ、他にも魅力的な部活、マーチングバンド部やオーケストラ部など沢山あったのに、コーラス部が人気だったのか……今でもよく分からない。
ここで、基本的な活動時間を書いておく。
・学校のある日は、朝8時から朝練、放練は16時から18時半の最終下校時刻まで
・テスト1週間前は基本、部活禁止。例外として、直近に地区大会、全国大会がある場合、朝練、放課後1時間は練習OK
・休日は基本、午前練か午後練
・1ヶ月に完全な休みが、6日もあったら天国「よっしゃぁあ!テスト前じゃないよね?」しかし、1日も休みがない時も……ある。
・夏休みは、2部練(朝9時からお昼を挟み17時まで練習)が基本
・運動部、マーチングバンド部、コーラス部は冬期の部活動時間、18時半まで。その他の文化部は17時半までに下校
冬期活動時間は、毎日17時に生徒指導の先生がアナウンスを流していた。ほかの文化部に所属している友人たちとは、「マーチングとコーラスは文化部じゃない」とネタにしていた。
色んな先生方から、いい意味でも悪い意味でも目をつけられていた。応援し、励ましてくれる先生が多く、わざわざ大会まで見に来てくれる先生もいた。その一方「特別扱いされているのだから、全国大会行くの当たり前、金賞当たり前」と、ある先生から言われた時は、自分たちの努力を否定されたように感じ辛く、悲しかった。
マーチングは、華やかで統率の取れた動き、迫力のある演奏・演技で観客を魅了し、ハンパない練習と厳しさをがあったのだろうと……本当に尊敬する。それに比べて、合唱ってそんなに練習する?何してるの?と思うかもしれない。私も入部するまで、知らなかった。
私の学生時代に行っていた練習は、ストレッチに始まり腹筋、背筋とまずは身体を動かす。緊張で凝り固まった状態では《身体が楽器》である《歌声》は、固く響きのないものになる。喉から声を出しているわけじゃない。身体全体を使って響かせるものだ。そのために必要なことは、身体をほぐすことと、呼吸を意識して流すこと《腹式呼吸》だ。
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