この作品を読んで、以前の自分を思い出しました。主人公の気持ちと少年の優しい思いが痛いほど伝わってきます。友人を二人失っています。大学時代に逝った彼とは、前の日に二人で遠出のドライブをしました。偶に夢を見て、あの時に違う言葉を掛けていればと後悔しています。自分も何度か思いつめたことがあり、この作品の主人公のように偶々出会った人に救われました。自分も少年のように声を掛けられる人間になりたいです。作品から聴こえて来る波の音が、とても優しく心を洗ってくれました。