第8話帰路
帰路
一息ついたところで再びバンガローに戻りました。少し寝た後に荷物をまとめて帰り支度をして、天河弁財天社の近くにある温泉に行き、入浴をして食事を済ませて帰路についたのでした。
さて、いっしょに行ったバイクレースをしている友人は、帰りの車中でこんなことを言いました。
「俺は、幽霊とかはぜんぜん見えないし、何がどうなっているのかも解らなかったから、別に怖くはなかったけど、
バンガローの中で怪談をしている最中に、霊感があるらしい四人が、そろって一瞬同じ所を見つめ、
すぐ、また話しに戻ったと思ったら、
しばらくしてまた、
今度はさっきと別の場所なのに、
四人そろって同じ所を見つめて話に戻る。
そんなことが何度もあって、
何が気持ち悪かったって、それが一番気持ち悪かったわ」
と、見えなかった立場での話をしていました。
ええ、そうです。
当然、これですべてが終わるわけがありません。
その時のモノを連れ帰っているメンバーが少なからずいると言うことが分かりました。
今度はそれらを祓うために五日後もう一度集まることになるのです。
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