中編

 だが、当然ルパンはそれほどで見つかるほど甘くはない。なんてったって、

深い山奥の深い森の中、土に穴を掘った、地下の家にいたからだ。今、

ルパンとマリアは、戦闘中だ。



 「私は、ちゃんと怪盗の仕事ができる!」

「本当にできるのか?!経験あんの?!」

「経験はないけど、教えてもらったらできるし!」

「ほんとか?」

「ほんと!!」

先に、相手に屈したのは、なんとルパンだった。マリアの壁は、高かった。

仕方なく、ルパンは、マリアのレクチャーを始めた。

「これをこうしたらこうなるから、これを使って、こんなことが・・・」

不安は、たくさん残っていた。でも、話を聞くマリアの目は真剣であった。

そして、たまに、ルパンの思い出話などを聞いていた。

ルパンは、新しい目標を定めた。古くから残る、刀剣を13本盗むことだ。

「よし、行ってくるな。マリアは、ここで待ってろ」

「ヤ~ダ、私も行くもん!!」

「しゃーないな、見てるだけだよ。OK?」

「はいはい分かったよぉ。」

ルパンは、これから博物館に侵入する。マリアは、外からの見学だ。

 「行ってくるからよく見とけよ」

こうして、ルパンの怪盗作業が始まった。マリアは外から見学だ。

ルパンは、観覧客に変装して、ゆっくりと、刀剣のありかへ近づいていく。

そして、怪盗道具を駆使して、あっという間に宝のありかについた。

そして、誰にも気づかれずに、博物館から脱出した。警備員がそれに

気づいたのは、ルパンが脱出してから、15分ほどたった後だった。

「マリア!しっかり盗んできたぞぉ!」

「おめでと!いろいろメモしといたよ!」

 おお、意外にやるじゃん、こいつ。そう思ったルパンは、マリアに、

少しづつ、怪盗作業の手伝いをさせることにした。しかし、マリアは、

思った通り、失敗続き。最終的に、ルパンがほぼすべてをやっている。

ルパンが叱れば、「ゴメ~ン、次は気を付けるからさ」と反省の素振りは、

なし。例えば、葉っぱに転んで、警備に気づかれたこともあれば、

大きなくしゃみをして、警備につかまったこともあった。

ルパンはいよいよイライラしてきた。ルパンは、

「今日はくんな!俺一人で行く!お前に足をつかまれて大変なんだぞ!」

マリアは、この剣幕に耐えられず、帰ってしまった。二人の関係に

ヒビが入った時だった。

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