一段落（三〇〇文字）の語りを執筆し、そのうちで名詞や動詞または形容詞を、少なくとも三回繰り返すこと（ただし目立つ語に限定し、助詞などの目立たない語は不可）。

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　プレゼントを差し入れてホテルを出ると、空からバラの花びらが降ってきた。薄紅色の花びらがひらひら、ひらひら。見上げれば上からチャペルの鐘の音が響いてくる。ちょうどフラワーシャワーのタイミングだったらしい。姿の見えない二人の門出を心の中で祝いつつ花びらを踏みつけて通り過ぎた。一人暮らしのアパートに戻ると、テーブルの上には一輪の真紅のバラ。これは一昨日、あの人がくれたもの。そこにもう一本、黄色のバラを挿し入れた。結婚式のごたごたを片付けてあの人が来てくれるのは三日後。これを見てなんと言うだろうか。その時を楽しみに、次はどうしようかと考えを巡らせる。