練習問題②ジョゼ・サラマーゴのつもりで

 一段落~一ページ(三〇〇~七〇〇文字)で、句読点のない語りを執筆すること(段落などほかの区切りも使用禁止)。


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 余命一年という医者の言葉が頭の中をぐるぐるしているままに帰ってくるがはやいか家の電話がジリリリリンと鳴り始め働かない頭で受話器を持ち上げると向こう側からしゃがれた老婆の声でお墓いりませんかと言われてようやくここで止まっていた思考が動き出しむくむくと怒りが沸き上がってきてあんた誰やと怒鳴りつけてみるが向こうも慣れているのだろう少し怯えるように私はリストをもらってその順にかけているだけだからと言うのでそれはどっから回ったきたんやと問い詰めるが結局どうにもならずに腹立ちまぎれに投げつけるようにして電話を切りしかしそれは父にも当人である母にも言う訳にはいかずだた悶々とした気持ちだけをかかえて自室にこもり子どもの頃から使っていた木製のベッドがギシギシと悲鳴を上げるのも構わず身を預けた

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