第75話 アニメ『ルパン三世VSキャッツアイ』

えいやっ。

くろねこ教授です。


では予告通り。

『ルパン三世VSキャッツアイ』に関して。

アマゾンプライム配信、93分一回勝負。


原作:モンキーパンチ先生『ルパン三世』

原作:北条司先生『キャッツアイ』

クロスオーバー、コラボ作品。

『ルパン三世』アニメ化50周年、『キャッツ・アイ』原作 40周年記念作品なんだってさ。


『キャッツ・アイ』も40周年か。

さすがに原作マンガや1980年代のアニメ版をもう知らない人も多いと思うが。

懐かしの名曲音楽番組なんかで良く杏里の『キャッツアイ』は取り上げられてたりして。

曲の方を知ってる人は多いのかな。

パチンコで未だに良く使われてる印象。

そう言えばルパンとキャッツってパチンコに使われる2大アニメかもしれんな。

そんな意味ではパチンコメーカー辺りが協賛に入っても良さそうなモンだけど。



『ルパン三世VSキャッツアイ』

アマゾンプライム配信、93分。

3DCG作品。

ミケール・ハインツが残した3枚の絵。そこにはナチスの残した宝の謎が隠されていた。

ハインツの娘である来生 泪、瞳、愛の3姉妹は父の絵を取り返すため『キャッツアイ』を名乗る女怪盗。

世界的大泥棒ルパン三世までもが3枚の絵を巡る争奪戦に参加してくるのであった。


正直CGの絵はルパンにもキャッツアイにもあまり似て無いのだが。

あえて言えば、北条司先生の方に寄せてるかな。

目の大きさとか。


でもキャラクターがハッキリしているので、鑑賞してるとあまり違和感は覚えない。

キャッツ3姉妹は良い感じに美しいし、内海俊夫はトシだ。

ルパン一味は単体の時より少しカッコ良め。

石川五ェ門 の凶悪な目つきがいいな。


敵がナチスの残党ってのは使い古された感もあるが、まーいいやね。

舞台設定は昭和なのか、スマホやケータイが存在していない。


良いんじゃ無いの。

キャッツアイ寄せの世界観で、愛を中心に描く。

キャッツは怪盗とは言え、ほとんど一般人の女性達。

ルパンはプロの犯罪者、稀代の悪党である。

その差別化もされつつどちらもちゃんと見せ場がある。

俊夫は少しコメディ役だが、元々そうだもんな。


銭形警部と内海俊夫の軽いやりとりとかも良い。

クロスオーバーってさ、こーゆーのが欲しいワケ。

そう言った意味で『サイボーグ009VSデビルマン』にはガッカリした。

くろねこ教授はホントウにガッカリしたのだ。

いや、そのウラミ言い出すと話が逸れる。

今は置いておこう。


ラストの方、敵側の事情とかは不明で描ききれていない部分もあるが、これはこれでアリ。

やられ役の話を掘り下げるヒマがあったら、キャッツアイの華麗さやルパン一味のイカす場面書くのが優先。

敵側の事情は視聴者の想像でテキトーに補ってという姿勢。

とっても正しい。

全面的に支持する。

そう言った意味で『サイボーグ009VSデビルマン』だけはホントウに許せない。

009や不動明ほっといて、敵側の新キャラ描いてる場合かっつうの。

ああ、話が戻ってしまった。


キャッツアイ側の愛のドラマに決着を着けてキレイに話は終わる。

うん、良い作品でした。



『キャッツ・アイ』はくろねこ教授にとっても相当懐かしい。

そうそう、こういうキャラだった。

情報収集、作戦立案担当の長女・泪さん。

お色気漂わす美女。

身体能力の高い、実行担当・瞳。

刑事の俊夫とラブコメちっくな間柄。

手先の器用なメカニック担当・愛ちゃん。

まだ子供っぽさの残る元気少女。


原作コミックは週間少年ジャンプ連載。

セクシーな三姉妹ではあったけど、エロちっくなシーンは存在しない。

健全なコメディ。

アニメよりも漫画はコミカルな作品だった。

アニメは一話完結で必ず、キャッツアイが怪盗として活躍するけれど、マンガはしばらくキャッツアイが登場しなかったりもした。

その分俊夫たち刑事のドタバタ劇が中心になったり。

女刑事の浅谷なんかはマジメなライバルキャラとして登場したハズだが。

途中からルポライターの神谷【その正体はキャッツアイのライバル泥棒のねずみ】との勘違いラブコメを繰り広げたり。

サングラスにリーゼントのツッパリ刑事が泪さんに憧れたり。

武田鉄矢風、ゲタ履き刑事が愛ちゃんに惚れこんだり。


後に北条司先生は元々、刑事と泥棒の恋人同士って言うコメディのつもりで始めたマンガです、と言っていて。

キャッツアイの父親の絵を取り戻すために怪盗になったのは後付け設定と説明している。

確かにマンガも最後、キャッツの父親の話は決着が付かないまま終わる。

その替わりに俊夫と瞳のラブストーリーとしては恐ろしく奇麗なラストを迎える。

その辺の描かれていない部分がミステリアスな作品として、心に後を残すのかもしれない。


にしても杏里の『キャッツアイ』は。

正に神曲と言うのが相応しい。

普通にアーティストの曲として聴けつつ。

しっかりアニメの主題歌にも相応しい。

アニメ絵と合わせて観ると相乗効果でまたスバラしい。


完結した後も実写SPドラマ化したり、実写映画化したりしていて、その時にも使われる歌である。


マンガでは続編と言うか、スピンオフ番外編と言うか、『キャッツ愛』なんて大学生になった愛ちゃんを主役にすえた作品が別のマンガ家の手で描かれたりもしている。

アニメでは『CITY HUNTER』の映画にゲスト出演したりもした。

でもアレはほんの一瞬サービス出演だったものなー。

本格的なアニメ出演は相当に久しぶり。

パチンコやパチスロで新作映像なんかも作られてるのかもしれないが、くろねこ教授はパチンコしない人なので良く分からない。


とゆー訳で『キャッツ・アイ』はまだ新作やろうと思ったらやれそうな余地がある雰囲気だな。

それにキャッツ3姉妹と冴羽獠を主役にしたクロスオーバーを見たい人は多い気がする。

『CITY HUNTER』はサンライズ、『キャッツ・アイ』はトムスと言う制作会社の垣根はあるものの。

実は『エンジェルハート』のアニメはトムスだったりもするので。

『エンジェルハート』×『キャッツ・アイ』であれば、その辺の問題もクリアー出来そうな気がするのだが。


それと『ルパン』×『コナン』がアリだったとゆー事は。

『キャッツアイ』×『コナン』もアリって事で無いかい。

物語的に絡めるのは簡単そう。

お互いのキャラの見せ場作るのは難しそうだけど。


『ルパン三世VSキャッツアイ』は奇麗なカンジで締めたので、これはこれっきりで良い気がする。

キッチリ楽しませて戴きました。

ありがとう。


ではでは。

くろねこ教授でした。

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