第62話 『機動戦士ガンダム』とか

うりゃ。

くろねこ教授です。


ガンダム語りは今回まで。

長くなり過ぎた。


『機動戦士ガンダム』1979年テレビ放送。

1981年~1982年劇場三部作公開。


テレビシリーズは低視聴率、玩具が売れなかった影響で打ち切りとなったのだが。

熱心なファンからの要望で再放送が行われ、再放送の度に視聴率を上げ劇場版まで作られた。


先日、『ガンダム』観た事無い人への布教も兼ねて劇場三部作見返したりしたのだが。

フツーにまだ面白い。

さすがに画は古いとゆーか荒いけど。


今回思ったのは、冒頭のシーン。

主人公アムロが幼馴染フラウ・ボウを逃がす。

「フラウ・ボゥ、きみまでやられる。

 逃げるんだフラウ!」

「嫌ぁよぉっ!」

「しっかりしろっ! 

 きみは強い女の子じゃないか」

と幼馴染の少女を避難させる名シーン。

その後もアムロは彼女を見守る。

足元を崩しながらなんとか逃げていく様を見守りながら。

「走れ、フラウ。

 そ……そうだ。

 フラウ・ボゥ。

 い……いいぞ」

と、しつこく見守り、ヒトリゴトをのたまい続ける。

昔はなんでこんなに長尺にするのか、良く分からなかったが。

このシーンがアムロをぐっと視聴者に近付ける役目を果たしている。

序盤ザクがサイド3に侵攻するシーンから始まって、視聴者にとってアムロはまだ自室でパンツ見せて機械いじってた変な少年だ。

まだ誰が主役とも分かって無い視聴者にコイツがアナタの分身だと分からせる。

フラウ・ボゥを見守るだけで他になんも出来ない視聴者とアムロを同一化させるのである。

このイマイチカッコ良くない少年に感情移入して見てくれ、と伝える重要な役目を果たしているのだ。

いきなり巨大人型兵器が攻めてきて、自分を操縦した事の無い巨大人型兵器に乗って戦う、とゆー誰も実際には経験した事の無い場面に臨場感が出てくるのは、ここで視聴者がアムロくんに入り込んで、アムロくん視点で見ているためなのだ。


等と考えながら見ていた。

とゆー事で今回はこれまで。

これ以上語るとどこまでも長くなってしまそう。


機動戦士ガンダム  TV放送1979年

機動戦士Ζガンダム  TV放送1985年

機動戦士ガンダムΖΖ  TV放送1986年

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 劇場公開1988年

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 OVA1989年

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY OVA1991年

機動戦士ガンダムF91 劇場公開1991年

機動戦士Vガンダム TV放送1993年

機動戦士ガンダム 第08MS小隊 OVA1996年

GUNDAM EVOLVE OVA2001年

機動戦士ガンダム MS IGLOO OVA2004年

機動戦士ガンダムUC OVA2010年

機動戦士ガンダム THE ORIGIN OVA2015年

機動戦士ガンダム サンダーボルト OVA2015年

機動戦士ガンダム Twilight AXIS WEB公開2017年

機動戦士ガンダムNT 劇場公開2018年

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ 劇場公開2021年

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 劇場公開2022年


宇宙世紀『ファーストガンダム』と同一の世界のアニメ作品は以上。

といってもゲームムービーやら、イベントのみの映像とか他にもあるだろうけど。

全部調べてられないよ。

『ガンダムさん』もパス。

マンガ割と好きだけどね。


その他にも小説やらマンガにゲーム、多数ガンダムものがあって。

小説オリジナルの『ガンダムUC』がアニメ化されたり。

マンガオリジナルの『サンダーボルト』がアニメへ、逆輸入。

そうした多数の才能によって『ガンダム』と言う巨大コンテンツが支えられている。


アニメもその時代に合わせていろんな要素を取り入れている。


『ポケットの中の戦争』割と好き。

ラストのアルが号泣してエンディングに入るシーンは今見ても泣いてしまう。


『機動戦士ガンダムUC』は監督を古橋一浩さんがしているのが驚き。

『るろうに剣心』『HUNTER×HUNTER』(19991年版)の監督をしていて。

剣心OVA追憶編の迫力ある映像や、『HUNTER×HUNTER』のデモーニッシュな演出はファンが居た物の、ロボット物やサンライズに関わる雰囲気じゃ無かったのだ。

『るろうに剣心』はOVA追憶編も好きだけど。

密かにOVA星霜編も好き。

キャラのタッチを変えすぎてたり、その後の物語もオリジナル過ぎて、原作ファンから批判もあるし、それもある意味正しいと思えるのだけど。

力づくの演出で持って行くラストシーンはそれ以上に素晴らし過ぎた。


『閃光のハサウェイ』は『ガンダムW』でキャラデ作監をしていた村瀬修功さんが監督されてる。

全3部作になるらしーが、ホントかな。

この後は小説と違う要素も入って来るんだとか。

なんとゆーか。

『逆襲のシャア』の正統派続編を目指してる感。

いやまぁ原作的にもそーゆー位置づけだし、いーんだけど。

トミノ節全開とゆーか。

パッと聞くと明らかに不自然な会話なのだが。

入り込んで裏事情なども鑑みつつ聞くと、筋が通ってる。

濃密な情報量。

一瞬の余所見も許しませんよ感。

そうね、あの頃のトミノって、『逆シャア』ってこうだった。

そーゆーものを2021年の映像でやろうとしただけで凄いと思える。


トミノ監督は『閃光のハサウェイ』はアニメ化するようなモンじゃない、と発言されてた気もするけど。

こうなると『ガイア・ギア』映像化も待った無しなのか。


以上。

長過ぎたガンダム語りは終了。

これ以上はまたなにかの機会に。


でも次回も少しだけ富野由悠季監督の話。

でもガンダムじゃなくて

『海のトリトン』の話少ししようかな。

なんて。


ではでは。

くろねこ教授でした。

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