第61話 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』とか
さて。
くろねこ教授です。
『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』2015年
この辺になると。
ガンダムとゆービッグネーム背負わされて、話題作でかつ、ガンダム内で新しいモノにして、新しいファン層取り込んで、かつオールドファンも満足させる。
みたいな敷居の高さは無くなってる様に思う。
同時期に『ガンダム Gのレコンギスタ』2014年、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』劇場公開2015年~2018年もあるし。
俺らは俺らのガンダム作ればいいんじゃ。
みたいな。
『水星の魔女』もそうじゃないかな。
同時期に『ガンダム Gのレコンギスタ劇場版』『ククルス・ドアンの島』もある。
ある意味『AGE』の失敗(ゴメンなさい失礼)がハードルを下げてくれて、のびのびやれる土壌を作ってくれたのでは。
等とくろねこ教授は勝手に想像している。
『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』
ヤクザガンダム、とか 任侠ガンダムと呼ばれる。
劇中ヤクザ的なしきたりや部屋等出るのだが。
全体の雰囲気ではヤクザ映画よりはマフィア映画、あるいは香港ノワールちっくだと思う。
地球圏はギャラルホルンの下統一されていたが、長い統治で組織は腐敗しつつあった。
火星の独立運動をする少女クーデリアと少年兵三日月・オーガスは出会う。
彼女を旗頭にオルガ・イツカは鉄華団を組織する。
反乱軍と言うよりは非合法組織。
非合法組織同士の戦いもあったりして、まさにヤクザ、マフィアもの。
その原因となる過酷な労働にあえぐ労働者や通常の仕事では生活出来ない孤児がキッチリ描かれる。
三日月・オーガスの正義を求めるのではなく、オルガの言葉に従う、幼い子供たちを守る、その姿勢が潔い。
ふむ、この文章書くために記憶を探ったり映像チラッと見返したりしたのだが。
『鉄血のオルフェンズ』は潔いと感じる。
主役の行動もそうだが。
作品も。
従来のガンダムファンに媚びてない。
それまでのアナザーガンダムは『ファーストガンダム』と別物とは言いつつ、やはり『ファーストガンダム』へのオマージュやリスペクト、もしくはそれを越えてやると言うコンプレックスが感じられた。
『ガンダム00』とは正反対。
『ガンダム00』はそれまでのガンダムへのリスペクトとコンプレックスが詰め込まれた作品であろう。
『鉄血のオルフェンズ』は『ファーストガンダム』という偉大過ぎる作品に縛られていない潔さがあるのだ。
なーんて事を今回感じたりした。
やはり世代が入れ替わったのであろう。
監督は長井龍雪さん。
脚本は岡田麿里さん。
言わずと知れた『あの花』コンビである。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』2011年のブレイクは凄まじく、アニメファンから一般層へ徐々にファン層を広げていた。
くろねこ教授は『とらどら』こそ大正義! の人なので『あの花』はそこまでスゴイかな、と懐疑的なカンジ。
でもいいタイミングで『secret base 〜君がくれたもの〜』が流れるとやっぱり泣いちゃうけどな。
本来キャラデザ、作画監督:田中将賀さんも含めたトリオで認識される事も多い組み合わせなのだが。
『鉄血のオルフェンズ』で田中将賀さんはOPに少し関わったくらいで、ほとんど関与していない。
長井龍雪監督の演出の特徴って、顔だけでなく、手足の動き等で人物の感情表現をする事にある、と思っていて。
色んな角度から人間の手足の動きを描く事の出来る田中将賀の画造りとはウルトラ相性が良いと思っているのだ。
田中さんは『心が叫びたがってるんだ。』2015年の映画のキャラデ、総作監、『
君の名は。』2016年の映画キャラデ等で忙しかったと思われる。
ああ、でも超平和バスターズ(長井龍雪、岡田麿里、田中将賀の3人によるチーム名)の話はまた別に語る事もあるだろう。
とゆー訳で『鉄血のオルフェンズ』の特徴はガンダムに縛られてない事かなと思った。
例えば『装甲騎兵ボトムズ 鉄血のオルフェンズ』でも『太陽の牙ダグラム 鉄血のオルフェンズ』でもまんまアリじゃないの、みたいな。
ガンダムと名付けない新作アニメ『鉄血のオルフェンズ』として流してもOK。
とにかくスタッフが2015年に流すロボットアニメとして良いものを作ると言う事を優先に考えていて、ガンダムの事などは二の次と思ってる気がする。
『水星の魔女』はそこまで自由じゃないかな。
もう少しガンダムに縛られてる気がする。
まだ分かんないけどね。
さてガンダム語りも長くなったが、次回少しだけ宇宙世紀ガンダムも語ろうかな。
と言っても触り程度ね。
本格的に書いたら長くなっちゃう。
ではでは。
くろねこ教授でした。
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