第60話 『機動戦士ガンダム00』とか
んでは。
くろねこ教授です。
ガンダム談義長すぎるかなー。
それでも。
今回は
『機動戦士ガンダム00』2007年
『2ndSEASON』2008年
とゆー予定なのだ。
『機動戦士ガンダム00』
西暦2307年、ソレスタルビーイングを名乗る武装組織が世界中のあらゆる武力紛争に対して武力で介入する事を宣言。
ソレスタルビーイングの4機の機体こそがガンダムであった。
今までのガンダム世界よりもぐっと現代社会に近づけた世界設定。
ユニオン、AEU、人類革新連盟もほぼ現在のアメリカ、EU、中国ロシアである。
わざと良くある王道を排した物語構図になっていると思う。
最初、主役のガンダム4機はほぼ無敵のチート状態。
それに対し、3大国家やそのパイロット達が努力研鑽で追いついていく。
主役が成長するのではない。
敵であるライバル達が成長する。
個人的には『あしたのジョー』と『がんばれ元気』を連想させる。
『あしたのジョー』は実写映画化もあって、なんとなくご存じの方も多いだろう。
少年院に入れられた矢吹丈が何も持たない状態から丹下段平らの力を借り這い上がっていく物語。
『がんばれ元気』はワザとその逆を行こうとしている。
大金持ちの家で祖父、祖母に愛される主人公があえて家を出てボクシングに身を投じる。
子供の頃からの友人のぼる君、貧乏で地元の小さな商店街に応援されている彼と新人王を掛けて戦う事になる。
誰もが元気が勝つと予想し、その通りに。
主人公元気は友人の夢を打ち砕く痛みを味わう。
この王道を外した状態である程度ヒットさせたのが『がんばれ元気』のスゴイところだと思う。
がんばれ元気ガンダムと言うほど似てる訳ではないが。
なんとなくくろねこ教授の中ではそんな印象。
王道は分かってるのに、あえて別の道を行く。
監督は水島精二さん。
『鋼の錬金術師』で一気に注目を浴びる監督となった。
近年では映画『楽園追放 -Expelled from Paradise-』『フラ・フラダンス』を作っている。
脚本は黒田洋介さん。
なんと全話脚本を書いている。
テレビアニメシリーズに於いて1クールくらいならともかく2クール分割の1年分全話脚本を一人で担当する事は通常ありません。
とゆーか前代未聞でその後無いのかも。
少し前の『スクライド』に於いて2クール全話脚本をやり遂げ、評判になっていた。
それを受けてのガンダム1年分4クール全話脚本とゆーコトであろう。
アニメ好きで、ガンダムファンである事も広言していた。
遂に子供の頃からガンダム好きでガンダムに慣れ親しんだ世代がスタッフに起用された。
ガンダムも一周回った感がある。
キャラクターデザインに高河ゆんさん。
独特のタッチの少女マンガ家。
少女誌以外にも書いてるけど。
くろねこ教授は『妖精事件』が好き。
人気もあったけど、いろんな雑誌で連載を始めるけれど、全部中途半端でほったらかす、とゆー悪評もあった。
最近の評判はどうなのかな。
ほったらかした連載『アーシアン』等、間が開いたものの書いて回収したりもしてたな。
『アーシアン』も割と好き。
2006年放送の『コードギアス 反逆のルルーシュ』で少女マンガ家CLAMPさんをキャラクターデザインに登用している。
『コードギアス』は大評判。
これからのロボットアニメは『コードギアス』じゃー。
位の勢いがあった。
何となく『機動戦士ガンダム00』には。
こちとらガンダム様じゃ。コードギアスに負けてられっかよ。
とゆー感がある。
『機動戦士ガンダム00』
まずまずの高評価で世間的にもヒットしたと思う。
大人気と言いづらいのは同時期の『コードギアス』の方が正直話題性は高かったと言うのがある。
『コードギアス』は1期を深夜放送し、『ガンダム00』の1期があって、日曜夕方5時『コードギアス』2期が放送され、その後番組として『ガンダム00』の2期が放送されてる。
ほぼ同時期の作品と言っていい。
かなり物語的には複雑な構図で分かりづらい面も多かったと思うのだが、その割には広範囲にファンが多い。
キャラクターの言動や関係性を分かり易く、名セリフで印象的に盛り上げたのが功を奏した。
「俺がガンダムだ!」
名セリフでキャラを立たせて、ポンと画面を切り替える。
『W』や『X』でやっていた技をかなり意図的に多用している。
複雑な話をうまく伝え、テレビ的に盛り上げる。
狙いがみごとにハマったと言える。
その一方で宣伝も含めて『ガンダム』シリーズのパイロットってみんな変な事言う少しおかしいキャラ、とゆー印象も作り出してしまったかも。
ちなみに一般人代表である沙慈・クロスロードがニュースを見ながら。
「世界が……世界が変わってる……」
と言うシーンがくろねこ教授は大好きだ。
ああスタッフはこれをやりたかったんだな、と思った。
そんなところで、次。
『機動戦士ガンダムAGE』2011年
挑戦的な作品ではあるのだが、全体的には失敗作と言う印象が強い。
3世代を大河ドラマ的に描く、とゆー挑戦を放送始める前から広言しており、その挑戦は良いと思う。
『妖怪ウォッチ』『イナズマイレブン』のゲーム制作会社レベルファイブが企画協力しており、日野晃博氏がシリーズ構成として参加。
ゲーム関係の才能を取り入れようとしたのであろう。
キャラクターデザインもその辺を意識した丸みを帯びたタッチ。
なのにカワイクないんだよな。
緊迫したドラマを意識して表情が硬いせいだと思う。
序盤はゲームタッチでワクワク感とカワイサから始まって、いきなり戦争に突き落とす、みたいな手法もアリだったんじゃないか、と思うのだが。
商売的には上手く行かなかった『ガンダムAGE』。
だが。
2010年から2014年『ガンダムUC』の劇場公開がされており、こちらは想定以上のヒットとなっている。
『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』がコアなターゲット向け。
『ファーズト』や『Zガンダム』を見ている事を前提とした作品なので、『AGE』は広範囲な客層を狙った部分もあるだろう。
結果、『ガンダム』シリーズ全般で見た人気は全く衰えなかった。
以上。
次回はえーと、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』かな。
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