二章

第8話 入学試験

 帝国最高の学府、帝国大学寮アカデミーへやって来た。

 帝都での出会いから二週間。私はステラの邸宅で受験の準備に取り組んだ。

 ステラ・オーラニア・メテオリリーマは帝都の南、アイガイオン州に魔女大公領なる領地を持っていて、信じられないほど巨大な大邸宅で暮らしていた。

 邸内には大勢の魔女が寝起きしていて、外からの出入りもひっきりなし。当主であるステラの客分となった私は、当然のように魔女たちの好奇の目に晒された。けれど人間の味方だという彼女たちはとても友好的で、もし自分に女家族がいたらこんな感じなのかな、と、そんなことを思わせてくれる存在だった。


「それではこれより入試と、以降に関する大まかな説明を行います」


 教壇の試験官が声を張ると、それまでざわついていた教室内がシンと静まり返った。博士帽を被っているということはアカデミーの教授なんだろう。

 今いる場所は敷地の東側にある専修講義棟。私は棟内に四つある階段教室の一つに入って、見ず知らずの受験生たちと一番後方の席に着いている。

 自信のほど?

 実に微妙だ。

 騎士の素養として必要な知識や学問は大叔父や本から学んでいた。だからその方面には自信がある。でもそれ以外はまったくダメ。にわか仕込みの勉強を見てくれた魔女たちは口を揃えて「おまえは本当にバカだな」と連呼してくれた……。


「先ず本日の午前は当教室にて、必須三学、及び主要四科から数論、幾何、天文の筆記試験を行います。試験終了後は隣りの舞踏館へ移動して下さい。そちらに昼食の用意がされています。その後はダンスの実技試験です。速やかに当方で用意した衣装に着替えて下さい。ダンスパートナーは在校生が務めます。本日の試験に関しては以上。移動の際についての注意ですが、今日明日と本校では通常の講義が行われています。ですから在校生の邪魔にならないよう十分に注意して下さい。移動は常に、受験者用の案内板に従って行うこと」


 ダンスは踊れる。騎士には女性のエスコートやダンスパートナーを務める場面が必ず訪れる。だから既に十分と言っていいほど身に付けていた。

 必須三学も不安はない。文法論に修辞学。騎士は口頭、文書を問わず、上への報告、下への伝達を正確に行う必要がある。論理学は多少苦手意識があるけれど、まぁどうにかなるだろう。

 問題は数論、幾何、天文の三つだ。お金勘定など常識範囲の計算は当たり前にできる。でもそれが学問レベルになると相当以上につらい。私はこの二週間で数字が大嫌いになった。ステラや仲間の魔女たちから重点的に叩き込まれたけど、たった二週間で頭の中はパンパンだ。

 だとしても騎士は最後まで諦めない。まだ希望は残されている。


「続いて明日。選択科目の試験ですが、史学、兵学、政経学、商学、農学、地理・地政学、精霊学、実践魔法教習一科。以上を希望する者は、明日も当教室で筆記試験を行います。一つ注意しておきますが、明日の筆記試験は今日これから行うものとは形式が異なり、個人別に選択した各教科の問題を一度に渡されます。時間は午前中一杯。トイレ以外の目的では途中退出を認められません。一度退出したら試験を終了したものと見做されますので、各自注意するように」


 ステラたちの勧めで明日の筆記は精霊学、史学、兵学、地理・地政学を選択した。

 兵学はいい。精霊学も専売特許のステラたちが精度の高い山を張ってくれている。この二つは何とかなりそうだ。

 残るは史学と地理・地政学だ。暗記科目だから今日これから行われる数論や幾何より随分マシとは思う。やはり山を張って暗記してあるので後はその精度次第。

 さぁ試験官。早く次を言って。


「明日の午後は実技試験です。実践格闘の試験は東運動場。実践魔法一科は魔法科棟前の広場にて試験を行います。両方の試験を受ける者は先に魔法科棟前広場へ。優先的に試験を行いますので、済み次第東運動場へ向かうようにして下さい」


 実践格闘――これだ。試験内容は徒手、短剣ダガー片手剣ショートソードの実技を対戦形式で行うもの。私が最も得意とする分野だ。それと同時にこの試験に於ける最大の希望でもある。

 ステラが言うには突出した、ある種記録的な成績には特別な配慮があるんだそう。それによると別の科目で合格ラインを割っていても、好成績による相殺が検討されるらしい。

 アカデミーは今日では総合学力の養成機関として国内最高と評されている。過去に存在した一芸入学等の方針は撤廃されて久しい。それでも突出した才能を示した者には、一定以上のチャンスが与えられるということ。要するに、私はそこに賭けていた。


「ここからは後日詳細な説明が行われますが、二日間に亘る入学試験の、全課程修了後の流れについてざっと説明しておきます。要するに合格以降の話です」


 試験官はその後も十分ほど話していたけど、私には今日明日の試験の情報だけで十分だ。試験のことをあれこれ考えながら、話半分に聞き流していた内容をまとめるとこんな感じ。


 合否の発表は今月五月中に、書面にて受験者本人の保護監督責任を負う者に届けられる。つまりは両親や後見人だ。私の後見人はステラということになっている。


 合格通知に付随して寮の部屋割りが通知される。割り当ての部屋の改装、並びに家具搬入は現三年生の卒寮後、七月二週目以降から随時可能となる。


 新入生は八月末日の入寮式を以って全員が寮生活を開始。寮に帯同を許される従者は各人につき二名まで。


 入学式は九月一日。翌二日は始業式。


「毎年、入学式の後にはサロン交流会が催されます。本学のサロンは社交だけでなく、様々な自主学習を目的とした重要なものです。名称はサロンで統一されていますが、クラブに近い側面もありますので、男子学生も全員参加です。当然、個々人の成績評価に反映されます。また新入生による新規サロンの立ち上げも可能です。では以上。五分後に文法論の試験を始めます。質問があれば挙手を――。ありませんね。では各自健闘を祈ります」


 試験官が教室のドアを開けると問題用紙を抱えた別の試験官が入室して、最前列に配り始めた。受験生たちが用紙を後ろを回し始めると、たちまち紙の音が教室を支配した。


「うん、これは無理」


 手元に来た問題用紙を見て即座に硬直。思わず天井を仰いだ。中には分かりそうな設問もあった。それでも言語に関する問題を軽く見ていた感は否めない。

 ええ?

 言葉ってこんなに難しいものなの?

 ぶん、ぽう、ろん?

 普通に話せて読み書きできるだけじゃ駄目なの?

 …………ばぶぅ。


「それでは始めて下さい。必須三学の所要時間はそれぞれ三十分です」


 試験官の宣言と同時にカリカリカリカリ――。

 ここは魔窟か何かかな? 一体何が始まろうとしているんだ……。


「そこの君。もう試験は始まっていますよ」

「あ、はい――」


 とにかく解ける問題から解いて行こう。パッと見て分からない問題は全部後回し。そう思ってペンを取ったのも束の間。三分後、ペンを握った手は完全に止まっていた――。




 ***




 帝国大学寮アカデミーは国立の学府だけど治外領地として政治からは切り離されている。アカデミー周辺の領地管理は国との橋渡し役を兼ねてカノープス伯爵がその一切を取り仕切っているわ。

 私は伯爵に直談判をして、とっくに申込期限を過ぎていたガラテアの受験を無理矢理に捻じ込んだ。私の後見で貴族としてね。

 勿論、私の名前が表に出ればいらぬ騒ぎを起こすから、伯爵には匿名のまま大学側と交渉して貰ったわ。相当青い顔をしていたけれど、口止め料は十分に支払ったんだから文句は受け付けないわ。

 で、そんな苦労をして試験会場に送り込んだガラテアはって言うと――。


「駄目だわあの子。顔が完全にフェアリー症候群になっちゃってる」

「酷いなー。必須三学は大丈夫っだって胸張って言ってたのは何だったのさー?」

「知る訳ないでしょ! とにかく何とかしないと。このまんまじゃあの子落ちるわよ」


 教室の天窓に貼り付つきながら、私はガラテアが試験開始からたったの三分で絶望に襲われたのを見て取ったわ。

 まったくなんてザマなのかしら?

 後見人としてメテオリリーマの名前を出した以上、落ちたなんてことになったら恥をかくのは私なのよ。勿論伯爵以外は知らないことだけど、魔女業界では一夜に千里を越えて広まるでしょうね。絶対みんなから揶揄からかわれるわ。

 ガラテアと来たら妖精の微笑みを持つと言われる知的障害者の子たちとおんなじ顔をして、ピクリともペン先が動いてないじゃない。


「それにしても本当に男の格好で受験させるとはねー」

「仕方ないわよ。本人が男だって言い張るんですもの。あんまりしつこくするとあの子、本気で怒るんだから」

「だからって入学したら直ぐにバレるじゃん。帝国法は未成年の混浴を禁じてるんだぞー? 大浴場に入ったらそれ一発でアウト。国の学府なんだから法令違反で退学まであるんじゃないのー?」

「退、学……? おお、もう……。でもそれに関してはまだ時間があるわ。合格してからの心配は後よ後! 何とかすべきは今この状況よ。チャロ、貴女の魔法でどうにかならない?」

「ええー、あたしー?」


 隣りにいるシナモン色の肌をした魔女はチャロ。我がメテオリリーマ魔女団の中枢を担うメンバーの一人よ。ちょっとおつむが弱いけど……。

 チャロの魔女名は絵筆の魔女カトゥーンナイツ。壁でも空間でも一たび絵筆を走らせれば、それがそのまま魔法になるわ。

 魔女は人間と違って自由で幅広い魔法を扱えるけど、一人につき一つ、これと決まったワンドがある。

 私のワンドはポイだから使う魔法もシャボン玉。チャロは絵筆で絵の魔法。パナイースは拳そのものがワンドで魔法のパンチといった具合よ。お察しの通り魔女名がそのままたいを表しているってこと。


「やー、どーかなー? この状況なら釣竿の魔女フィッシュ&チップスを連れて来といた方がよかったかもよー?」

「カーチなら三日前に釣に行ったきり戻って来やしないわよ。確かにあの子の魔法なら問題用紙を釣り上げて、私たちで解いちゃえばそれで終わってたでしょうね。でも今からあの釣りバカを探しに行ってる暇なんてないんだし、そんなない物ねだりをしたってどうにもならないでしょ」

「長尺で反論とかやめろよなー。分かったってば。そんじゃまこれで! チョチョイのチョイっと」


 器用に筆先をくねらせて描き出されたのは手の平サイズの騎士。それがムクリと屋根から抜け出して、両手に構えたのは剣じゃなくて羽根ペンね。


「ペンは剣よりも強し! そいつを筋肉騎士ガラテアにも教えてやらないとなー」

「どうするの?」

「そりゃ勿論、天窓から中に入れてあいつの席に落とすのさー。で、視覚をリンクさせてあたしが問題を解く。あとは操り人形の要領で騎士に答えを書かせるって寸法だー」

「なるほどね。念の為に聞くんだけどチャロ。貴女、文法には詳しかった?」

「うんにゃ。じぇんじぇん」

「それじゃ駄目じゃないのよ」

「ならあたしが問題を読み上げるから、かーちゃんが答えを言ってくれよ」

「それなら行けそうかしら。でも貴女いい加減かーちゃんて呼ぶのやめなさいよ。前から言ってるでしょ。せめてお母さんとかにならないの?」

「別に気にすることでもないだろー?」

「私が気にするって言ってんのよ!」

「ほい、窓開けるよー」

「まったく貴女ってば聞かない子ね!」


 ギッギッ、ギィィ――。


 錆付いてた窓枠が大仰な音を立てたわ。


「やばっ」

「おバカ!」


 幾星霜を生きて来た最初の魔女であるこの私が、屋上に這いつくばって試験官の目をやり過ごそうってんだから、これほど情けない姿もあったもんじゃないわ。


「バレた?」 

「分っかんないけど、もっ回覗いてみるー?」

「貴女が覗きなさいよ。自分で音を立てたんでしょ」

「はいはい……。お、平気そーみたい」


 二十センチほど開いた隙間から覗き込むと、多分様子を見に来たらしい試験官が脇の階段を下りて行くところだったわ。ひと先ずはこれで安心ね。


「じゃあ早いとこ人形を――」

「ほいやっ」

「!? 何で投げ入れたの!?」

「え? だって仕方ないじゃん」


 放り込まれた騎士人形は隣りの男子の頭に当たってガラテアの膝の上にコロン。その男子は少しの間キョロキョロしてたけど、試験官に注意されてテストに集中し直してくれたわ。やれやれだわね。


「間一髪じゃないの! 私のシャボンイリュージョンなら見えないように降ろせたでしょ!?」

「ダメだって。メクセラに言われたじゃん。この専修講義棟は他の講義棟と違って、普段は大学生が使ってるんだよ。だからそこそこの魔法には探知が反応すんの! あたしの人形はあのサイズなら大した魔法じゃないから問題ないし。分かった?」

「そう言えばそんなことを言われたかしらね?」

「頼むよかーちゃーん」

「うるさいっ」


 メクセラはアカデミーで客員講師をしてる魔女よ。だから今回の試験に先立ってあれこれ聞いておいたんだけど、今の話はすっかり忘れてたわ。

 大学生って言うのは三年間の就学を経て、本人の希望やアカデミー側の推薦からアカデミーに留まっている学生たちのこと。いずれは大学者、国の高官といった面々だから、その履修内容や研究成果を他所からスパイされない為にも、一定の措置が取られてるってことみたい。

 まぁ今はそんなことよりガラテアの試験が無事に終わるかどうかよ。出だしから派手に躓いてくれちゃって、ほんと胃がチリチリするったら。




 ***




 何か落ちて来た。

 何これ?

 人形だ。

 騎士の格好してる。

 可愛い。

 膝の上に転がったのは指一本程度の背丈をした騎士人形。子供向けの絵本から飛び出して来たようなそれは、材質や重さはコルクみたいで、掴み上げると手の平の上でムックリ立ち上がった。


「わ、勝手に動いた!?」

「そこ。私語は慎むように。問題に集中しなさい」


 注意されて慌てた拍子に、手の平の人形が机に落ちた。そこでも勝手に動き出して、羽根ペンを手に問題用紙の上を行ったり来たり。しばらくすると、やにわにペンを動かし始めて、汚い字で解答欄を埋め始めた。


(これは……。ひょとしてチャロの魔法?)


 チャロは見た目私より年下な感じのする小柄で活発な性格の魔女だ。ステラの邸で二週間、主に精霊学の山張りを担当してくれた。

 チャロの魔法は絵筆で描いた絵を立体化して自在に操るというもの。人形を介して色んな魔法を使うことができるらしい。魔法の人形たちが織り成す人形劇を見せられた時は、さながらおもちゃの国に迷い込んだような気分になった。


「チャロなの?」


 ひそひそ声で話しかけると、騎士はクルッと振り向いて「捧げ、剣」のポーズを取った。剣の代わりに羽根ペンで。


「こっちで空欄を埋めといてやるから、ガラテアは問題解いてる振りでもしてなー」


 了解アルファ。こちらブラボー。状況は把握した。

 魔法って凄い! これなら試験も楽々クリアだ。

 ふと、少し前に音のした天窓を見上げると、隙間から歯を見せて笑うチャロの顔が見えた。

 さすが魔女は困ってる人間の味方。騎士としては不正行為カンニングに思うところがない訳でもなかったけど、背に腹は代えられない。この行いを騎士として恥ずべき行為と認め、入学後の行いであがなうとしよう。

 それにステラの話によれば、アカデミーの入学資格は合格ラインを越えた全員に与えられるものらしい。だから私が合格することで、数合わせに誰かが落とされる心配はないんだ。


 コツ、コツ、コツ――。


 いけない。試験官が来た。

 二人の試験官は一人が出入口に立って、もう一人が教室を巡回する。ドアの前で合流したら互いの役目を入れ替える形だ。

 もう私のいる最上段まで上がって来てる。さっき一度注意されてるから人形に話しかけるのもまずい。後ろを通られたら絶対にバレる!


 ビリビリビリッ――。


 しまった! 問題用紙が破れた!

 慌てて人形を膝の上に持ってこうとしたら、回答を書き込んでいたペン先が引っかかっちゃったみたい。


「そこの君、今何か紙の破けるような音が……」


 もう来た! まずいまずい!


「おや、問題用紙が破れてますね。どうしました?」

「いや、ちょっとその、これはですね……」


 誤魔化しつつ紙の皺を伸ばす手に…………持ってるぅぅぅ!!

 完全に騎士人形を見られた!

 まさかこのままカンニングがバレて一発退場……?

 ダメだダメだ。そんなこと!


「きっ」

「き?」

「筋肉が!」

「はい?」

「短掌筋と小指外転筋が急に痙攣してしまって、そうしたら小指対立筋と短小指屈筋まで釣られてってしまったような感じでしてそのっ」

「落ち着きなさい。幸い解答欄は破れていないようです。残りの回答はこちらの新しい問題用紙に書くように」

「あ、ありがとうございます」


 セーフ! どうにか切り抜けた。


「ところでその手に握っている物は? 人形、ですか?」


 まだだった!


「これはその、そう! お守りなんです。私は騎士を志してるので、それで騎士の人形をお守りに」

「なるほど。ですが何やらペンを持ってますが」

「ひゅっ……。あああ、それはその……。そう! この人形、ペン立てにもなるんですよ! ほら、こうして立たせてペンを持たせると」


 言い訳が苦し過ぎる! 文法論と修辞学が論理学的に機能してない! やっぱり必須三学は鬼門だった。

 新しい問題用紙の上に置くと騎士人形は直立不動の構え。どうやらチャロも空気を読んでくれたみたい。


「分かりました。もう結構ですよ。本来なら試験に関係のない私物の持ち込みは禁止されているのですが、お守りということなら許可しましょう。立派な騎士になれるといいですね」

「はい、ありがとうございますっ」

「さ、もう時間も間もなくです。急いで残りの問題を」

「はいっ」


 試験官は去って行った。

 同時に嵐も去って行った。

 私のみっともない言い訳を善意で包んで返してくれた試験官殿。

 約束します。

 いつか必ず胸を張れる騎士になって、今日の日の恩返しをすることを――。

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