第4話 ブランペインの物語

 開場して間もなく帝国劇場は満員御礼。天井に吊られた巨大なシャンデリアの灯が落とされると、代わりに暗がりに緞帳を照らす一条の光が射した。

 袖から現れたのは燕尾服の紳士。ステッキ片手にシルクハットを傾け、中央に立つと大袈裟なお辞儀を何度も繰り返す。


「紳士淑女の皆様。本日再びお会いすること叶いまして、心より厚く厚く御礼申し上げます。私共、シューメーカー・ホルト第一劇団も旗揚げから六十三年。その間、畏れ多くも帝室のご愛顧を賜り、皆々様のご支援を頂いて、今日この日を迎えることができました。さて、そこのご婦人。六十三年前と聞いて何か思い当たることは御座いませんでしょうか。え? まだお生まれでなかった? これはこれは、ご冗談がお上手な方のようで」


 一斉の笑い。


「いや失礼。大変失礼致しました。さて、皆様もお気付きの通り、本日は第三皇女殿下、コーディリア様のご臨席を賜っております。第三皇女殿下。この響き。もうお分かりのことでしょう。六十三年前、ここ帝都ネビュラに於いて、ギルバート帝の第三皇女エカテリーナ様とキャメロン・ブランペインの二人が夫婦めおとの契りを結びました。第一幕は悲運の道を辿った二人の物語で御座います」


 指笛と拍手――。

 挨拶を終えた団長が退場すると、オーケストラピットからハンドベルの音が鳴り響いて、優雅なドレープを描く緞帳がゆっくりと上かり始めた。


 ブランペインの物語――。


 その第一幕は帝都から始まる。だがその前に、物語に至る歴史を少しばかり語っておくべきだろう。

 現在、帝政国家として広大な版図を従えるネビュローサは、星歴三六四年に共和政国家として樹立された。

 その後、半世紀以上を経た四二九年。北から押し寄せるヘールボップ王国に対し、強力な軍事的指導者の下、挙国一致の体制を整える為に帝政へと移行。

 帝国と王国。この二つの力の拮抗、均衡、ぶつかり合いは現在も続き、東大陸を二つに色分けしている。


 星歴四五〇年代の帝国は現在の版図の北半分を有するのみで、南部には五つの国家が林立していた。王国を軸とする北部同盟はそこに着目。遠交近攻策を用いて帝国の背後を脅かしにかかった。

 だが当時は王国の同盟勢力も決して十分とは言えない状態。一方、結束力に秀でた帝国には北を抑えて尚、南を攻めるだけの余力があった。

 第三代ライナス帝は第一次南伐を決行し、続いて第四代メレディス帝の時代には第二次南伐でハイペリオン王国、並びにロングモア兄弟国の北半分を制圧。

 直後、歴史的な事件の勃発で東部戦線の火蓋が切って落とされたが、態勢を立て直した帝国は同時に第三次南伐を開始。娘である五代ルシンダ帝没後、復位したメレディス帝によってロングモア兄弟国、ブランペイン王国、ハイペリオン王国が順次滅亡。一時停戦となったプルーイントン王国とオルムステッド都市国家連合も、ヴィナス帝の時代に滅亡、降伏した。

 このように百年に及ぶ断続的な戦争を経て版図を二倍に拡げた帝国は、内政充実の時代を迎えて表向きは平和になった。そこへ懸念されていた旧南部諸国の反乱が起こる。

 共和政時代からの譜代である北部の貴族たちがあらゆる面に於いて優遇されるのに対し、南部は骨を投げられた犬の扱い。征服者と被征服者の間に生じた根深い差別意識は日々対立の構図に拍車をかけ、南部諸侯たちは常に怒りと不満をくすぶらせていた。


 星歴五六四年。

 反乱の火の手はフォボス州、ダイモス州に燃え盛り、それを皮切りとして五六七年に入ると燐州のカーンズ、カセンティへと飛び火して行った。

 そして五七〇年の春。

 旧ブランペイン王国領を再編したカルデネ州でも反乱の気運が高まり始める。そうした中、帝都ネビュラでは恋の炎を燃やす二人の男女が結ばれようとしていた――。




 ***




「私は今、月から降りて来た光の精霊を目にしているのか」


「私は今、この鳥籠から連れ出してくれる勇敢な騎士を見ているの」


「私の貴女」


「私の貴方」


 その夜。ひと目の恋に落ちた二人は夜会を抜け出し、宮殿の尖塔で愛の契りを交わした。

 独奏者ソリストの奏でるバイオリンが長く長く尾を引けば、観客の目には二人を絡める運命の糸が見えただろう。

 キャメロン・ブランペインは亡国王弟の血筋。今は帝国貴族として侯爵家の御曹司という立場だった。

 キャロメンは当初、半ば人質という扱いで遠くカルデネ州から帝都に上って来た。そしてそこで運命の女性エカテリーナと出会う。

 エカテリーナ・ネビュローサは先帝ギルバートの第三皇女にしてアリスター帝の愛する従妹。その嫁ぎ先は常に、物見高い帝国貴族たちの好奇の目に晒されていた。


 あの二人は想いを通じている――。


 噂が知れ渡ると宮廷内は俄かに騒がしくなった。

 南部に反旗が翻って六年。次はどこへ飛び火するか分からない状況下で、ブランペイン侯爵のカルデネ州も危ういと目されていたからだ。

 誰が一番苦しんだか――。

 その答えは観客一人一人異なるだろう。

 引き裂かれまいとする二人は勿論のこと、従妹をいつくしむ若い皇帝も日に夜にと悩み抜いた。そして遂に皇帝は二人の結婚を許す。皇帝の激務、その安らぎとなってくれた従妹に、心からの幸せを願って――。


つがいの鳥は飛び立った。愛し合う連星を今はただ祝福しよう。だがゆめ忘れるな、余と交わした約定を。お前がひと度それを破らば、余は従妹いもうとを連れ戻す。ブランペインの城は燃え落ちて、お前の体は尽きぬ業火に焼かれ続けるだろう」


 キャメロンがアリスター帝と交わした約束は、カルデネ州へ戻り、高まる反乱の気運を鎮めること。病父に代わって采を振るい、新たに得た公爵の地位によって隣州までもを鎮静せしめ、脇から帝国軍を支えて反乱軍の鎮圧に努めること。そのはずがしかし――。

 訪れた運命の五七二年。最初に反旗を翻したフォボス州が帝国軍によって制圧された。反乱の引き金を引いた州への処罰は殊の外厳しく、貴族は元より平民に至るまで、反乱に与した者たちは次々と拘束。多くの者が斬刑に処された。

 その反動から、隣接するカルデネ州では南部の同胞の為に立ち上がろうという声が強まって行く。それに先駆けて西のラガークビストが狼煙を上げた。最早この流れは抑え切れない――。


「このような運命を誰が望んだだろうか。誰も望みはしない。だが私には故地の叫ぶ声が聞こえる。この身に流れる王家の血。この血が、寝ても覚めても民の声に応えよと囁くのだ」


「妻となったその日から、この身の覚悟はできていた。貴方が月と言ったから、影のように離れない。一つの心に一つの体。どこまでも共に参りましょう」


「例えそれが地獄でも」


「例えそれが地獄でも」


 帝室と縁続きとなっても、キャメロンは故地への想いを切り捨てることができなかった。だがそれは仕方のないこと。三年を帝都で過ごして来たが、以前も今も、心は変わらず南部の民と共にあったのだから。そしてそのことは反旗を翻した南部諸侯にも共通する想いであっただろう。

 南部動乱に際して時の皇帝アリスター・ネビュローサは、その原因を鑑み、鎮定後の恩情措置を考えていたと言われている。そして後を継いだトラヴィス帝も従う考えだったと。しかしそうした措置は最初に弓を引いたフォボス州、そして約定を反故にしたブランペインのカルデネ州には適用されなかった。


「何たるか! 先帝の恩に浴しておきながら、あの男は裏切った。たれかある! く行ってあの裏切り者を生け捕りにして参れ。彼奴めを引っ立てて来た者には望むがままの恩賞を与えようぞ!」


 トラヴィス帝の怒りは激しかった。

 理由は明白。キャメロン・ブランペインは造反に際し、北部同盟に与するウラノス王国を引き込んだのだ。ブランペイン王国時代からの誼があったとは言え、言語道断の振る舞いと誰もがなじった。

 ウラノス王国は東方三王国の一つで、帝国による南部平定を機に残る二国と連合王国を樹立。以降は北部同盟と歩調を合わせていた。そのウラノス王国とブランペインは、かつて隣り合わせの領土を有していたことから親交が深く、ブランペインが帝国の膝下に置かれて尚、常に音信を交わして来た。

 帝国からしてみればウラノス王国と結んでの造反は暴挙の一言では済まされない。帝国の禄を食み、あまつさえ帝室と縁続きにまでなっておきながら、帝国万民の敵を引き入れ、ギルバート帝第三皇女を人質に取れる立ち位置から反乱を率いるという悪辣さ。自然、鎮圧軍によるカルデネ州への攻撃は苛烈を極めるものとなった。


「キャメロン、我が兄上よ。見ろ、反乱の野火は絶え、今やあるのは先の見えない煙ばかりだ。既に四つの州が落ち、遠く西の反乱軍と結ぶ手立てもない。我らは最早、棺の前」


「ダグラス、我が弟よ。ついにこの戦も手詰まりか。例えばおまえの高き武勇を以ってしても」


「槍は折れ、矢は尽きて、民の気力も失せ果てた。手に掴むのは灰ばかり。この上はただ潔く――」


「だがまだだ。兵と民をまとめよ。彼らを連れて東の地、友の国へと赴こう。弟よ、おまえが殿軍を率いれば――」


噫乎ああ、愚かな兄よ。その目も遂に曇ったか。私は拒む、父祖伝来の地を捨てるなど。この弟にはできかねること」


 キャメロンの実弟、ダグラスの立場からすれば、ウラノス王家との誼などとうに風化した過去の遺物。今度の反乱に助勢を得られたのは、背後に北部同盟の思惑があったからに過ぎない。

 ダグラスは一族が守って来た土地に執着した。かつては兄もそうだったが、今や彼は、愛する妻と生きる道にばかり執着を示している。

 全てを捨ててウラノス王家を頼ろうする兄キャメロン。ダグラスはそれを認めることができなかった。


「兄上よ、東の地を望むなら、この弟にも考えはある」


「立ち塞がるか、弟よ。ならば最早これまでよ。おまえはこの身と妻を帝国に渡すと言うのだな」


「許せとは言わぬ。この上はその命、民の為に捨てるのだ。エカテリーナは無事だろう。後はただこの弟に任せて」


 ダグラスは、全てを諦め力なく微笑むキャメロンに縄を打った。そしてその日の内に鎮圧軍に投降した。

 先年、トラヴィス帝が没する間際、病床でエカテリーナの奪還を厳命したこともあり、それを果たしたダグラスは時のエスメラルダ帝によって造反加担の罪を許され、方伯としてカルデネ州に戻された。

 翌、星歴五八三年。キャメロン・ブランペインは帝都にてギロチン刑に処され、子供たちは離宮に幽閉。帝室に戻されたエカテリーナは翌月に自害して果てた。エカテリーナの死を受けて、彼女への配慮で生かされていた子供たちも次々に毒殺。当時赤子だった男子だけが貴族籍剥奪の上、ダグラスの下に戻された。




 ***




 舞台は暗転して休憩の幕が下りた。シャンデリアに灯った明かりの下では、愛し合う二人の運命に打たれた観客たちが胸を押さえて息を漏らす。と、そこへ再び燕尾服の団長が登場。緞帳を背に拍手喝采を受け止める。


「どうも、いや、どうも。誠に温かな拍手を賜りまして、私、感極まって参りました。そちらの紳士様。男泣きですか? よろしければハンケチを。私が使った後で恐縮ですが、いやいや遠慮なさらず」


 ドッと笑い。


「ちょっとそちらのご婦人? お席をお立ちになってどちらへ? え? ああ、お花を摘みに。それはお呼び止めして失礼をば致しました。どうぞどうぞ両手一杯摘んでらっしゃって結構ですよ。ふぅ、てっきりお帰りかと思って焦りました」


 再び笑い。


「勿論この先も芝居は続きます。これで終わりでは御座いません。しばしご歓談の上、どうか引き続き第二幕を御観覧下さい。ではまた後程」


 お道化仕草の団長が袖に去ると、小半時ほどして再び、雑談に湧いていた観客席が暗がりへと落ち込んだ。

 第二幕は新たにカルデネ州を任されたダグラス・ブランペインの物語。

 始まりは再び帝都から。

 女帝エスメラルダは方伯の位と新たな任務を与えてダグラスを送り返した。この時、崩壊したカルデネ州軍に代えて皇帝軍から五千兵を遣わせるなど、その厚遇振りから巷では女帝と方伯の道ならぬ恋が噂されたほどだったと言う。

 この年、エスメラルダ二十二歳。ダグラスは二十八歳。無論、女帝は良人おっとのある身だったが、とかく女は強く逞しい騎士に恋心を抱くもの。


「美しき我が陛下。この身にあらん限りの忠誠を永遠のものとして捧げます」


「我が騎士よ。其方の剣が決して折れぬことを祈ります。生きて再び会いに来るのです。功成れば必ずや其方の忠誠に報いましょう」


 父祖の地に戻ったダグラスは皇帝の勅命により、与えられた軍を率いてウラヌス王国へ侵攻した。

 エスメラルダ帝は同時に北部リニア州を巡る東部戦線を激化させ、北部同盟によるウラヌス王国への支援を阻止した。

 星歴五八六年。女帝との息の合った連携からダグラスが好機を掴む。ウラノス王国軍を平原での決戦に引きずり込み、そこで散々に打ち負かして見せたのだ。

 中でも随一の勲功は、ダグラスが自らの手でウラノス国王の首級を上げたこと。この快挙を知って帝都の万民は沸きに沸いた。

 ダグラスは帝都に凱旋し、女帝エスメラルダは市門にまで出迎える異例の歓迎振り。謁見の折の会話が次の通り史書に記録されている。


「見事な働きでした方伯。貴方は私の、民の期待にこれ以上はないという成果で答えてくれました。その栄誉を讃え、ここに帝国正騎士十字勲章を与えます」

「有り難き幸せ――。先には陛下の広大なるご慈悲により罪を許された我が身。此度はその御恩に報いんとしたまでのこと。余りに過分な栄誉に身の縮む思いが致します」

「まあ、その大きな体が縮むのですか? ではどこまで縮むものか試してみましょう」

「お戯れを」

「いいえ。当然のことながら、此度の大なる功績は勲章一つで足りるものではありません。何を申しても構いませぬ故、思うがままの望みを口にして覧なさい」

「陛下にそうまで仰って頂けるのでしたら、では、畏れながら――」


 この時、ダグラスは先にその幼い命を許された兄キャメロンの末子、ユージーンの家督相続権を願い出た。居合わせた廷臣の中には眉をひそめる者もいた。しかしエスメラルダはこれを引き受けた。

 確かにキャメロンに対する帝室の怒りは残っていた。過去、アリスター帝、トラヴィス帝と、彼の者の裏切りを幾重にもなじって来たのだから。

 しかし一方で、南部に恩情を示すことはこれからの帝国を思えば必要欠くべからざること。エスメラルダは過去の恨みよりも未来を選択した。

 エスメラルダ帝はダグラス方伯を後見とすることでユージーンを貴族籍に戻し、相続権を与えた。元よりその可能性を踏まえて幼いユージーンを生かしておいたのだ。これによって旧ブランペインの民は希望を繋ぎ、更には帝室の血を引くユージーンを生かすことで南北融和の未来をすら与えたと言える。

 ユージーン・ブランペインは健やかに育ち、星歴五九七年、無事家督を相続した。公爵位の復権こそならなかったが、ダグラスから方伯の座を引き継いでカルデネ州を治めるに至る。


「しかし私は、父キャメロンの血を受け継いでいるのだ――」


 ユージーンが家督を継いで間もなく、ウラヌス王国が押し込まれた国境線を押し返さんと侵攻を開始した。その戦いの最中、頭部に深刻な戦傷を負ったダグラスは前線を離脱。日に日に記憶が曖昧になり、やがては呂律も回らなくなって、急激に老け込んで行ったという。

 ダグラスが隠遁し、エスメラルダ帝も世を去った六〇一年のこと。ユージーンは秘かに王国派精霊聖堂の洗礼を受け、水面下で北部同盟と繋がるようになっていた。間もなくしてそのことは新帝ヒューバートの知るところとなる。


「運命の輪から逃れられないと言うのなら、最早亡き母上の慈悲も及ぶまい。いっそ速やかな死を授けよう」


 エスメラルダ帝の時代からカルデネ州の動向を監視していた帝国諜報部は、ユージーンの秘かな企みを察知。報告を受けたヒューバード帝は母エスメラルダの想いを蔑ろにされたと感じて、ユージーン・ブランペインの密殺を決意した。

 中央の動きを知ったユージーンは瞬く間に追い詰められて行く。最早仲介となるダグラスもその行方は知れない。

 一方で南北融和を捨てる訳には行かないヒューバートも、遮二無二ユージーンの命を狙う訳にも行かず、長い膠着の時間が過ぎて行った。

 やがてユージーンは、かつて亡父が断念したウラノス王国への亡命に賭けた。王国派精霊聖堂を通じて万端の根回しを整え、遂に暗部の追撃を振り切ったのだ。


 このようにして、二転三転しながらブランペインの名は帝国の歴史から消え去った。最後の当主であるユージーンが一族郎党を連れて父祖の地を去ったことで、カルデネ州はその後数年間、皇帝直轄領に定め置かれた。

 ダグラス・ブランペインのその後の消息は知られていない。早くに妻を亡くし、子も持たなかった王殺しの英雄。彼はユージーンの亡命を受けて中央から人が派遣された時には、既に城下周辺から姿を消していた。

 一説には、我が子のように育てたユージーンと共に亡命したとも囁かれたが、その後の調査でユージーン一党に紛れ込んだ痕跡はなかったと断定されている。

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