314話 仕上げ

「ご主人様、もう一息ですよ。最後はご主人様が?」


 シルヴィがそう問いかけてくる。


「それも悪くないが……。エメラダ、やってみてくれ」


「……えっと。あたしですか?」


 新入りのエメラダは、今回のほとんど参加していない。


「ああ、頼むよ」


「わかりました。頑張ります!」


 エメラダが拳を握って答える。

 やる気は十分だ。


「……えっと。ではいきますね」


「え?」


「えいっ!!」


「……ッ!!!」


 次の瞬間、ティータの体が激しく痙攣したのだった。

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