249話 最新ステータス ユヅキ

 ゴブリンと戦いつつ、みんなの最新ステータスを確認している。

 俺とシルヴィの確認は終わった。

 次はユヅキだ。



ユヅキ

種族:茶犬族

ファーストジョブ:聖獣剣士レベル7

セカンドジョブ:土魔導士レベル5

サードジョブ:獣闘士レベル28

控えジョブ:獣剣士レベル30、土魔法使いレベル30、料理人レベル3

HP:C(03/10)

MP:B(01/30)

闘気:C(02/10)

腕力:C(02/10)

脚力:C(04/10)

器用:B(06/30)


アクティブスキル:

『聖獣剣士』ビーストラッシュ、ダブルビーストラッシュ、スーパービーストラッシュ、ソードオブジャッジメント

『土魔導士』クリエイトブロック、ロックウォール、ストーンキャノン

『獣闘士』裂空脚、砲撃連拳、獣化


パッシブスキル:

『聖獣剣士』パーティメンバー会心率向上、腕力強化

『土魔導士』MP強化、詠唱時間短縮

『獣闘士』脚力強化



 ユヅキのジョブレベルも順調に上がっている。

 上級ジョブの『聖獣剣士』と『土魔導士』が実戦レベルに達し、下級ジョブの『獣闘士』のレベルが28になっている。

 このまま成長すれば、あと少しで『聖獣闘士』になれる。

 『聖獣闘士』になれば、より強力な攻撃が可能になるはずだ。


「【ビーストラッシュ】!」


「ギャアァッ!」


 ユヅキがゴブリンを一撃で屠る。


「【ストーンキャノン】!」


「グゲェッ!!」


 続いて、岩石を射出する魔法を使い、さらに別の個体を攻撃する。

 彼女の戦闘能力は日に日に強くなっている。

 頼りになるパーティメンバーだ。


「ふう。こんなものかな」


「お疲れ、ユヅキ。腕を上げたな」


「えへへ……」


 俺の言葉に、ユヅキは嬉しそうな顔をした。

 『悠久の風』に加入してからの付き合いは、シルヴィの次にユヅキが長い。

 最初は『大地の轟き』に所属していた彼女だが、鍛錬のために一時移籍したのだ。

 その後はもともとのパーティメンバーたちとも相談の上、正式に移籍してもらった。


 エルカ樹海でスメリーモンキーを討伐した直後の水浴びでは、彼女の全裸を覗いてしまったこともある。

 あのときは、ユヅキのことを男だと思いこんでいたからな。

 一人称は僕だし、格好も短パンを履いていて見分けがつかなかった。

 懐かしい思い出だ。


「でも、コウタには及ばないけどね。僕ももっと頑張らないと……」


「はっはっは。まあ、焦らずに行こうぜ。まだまだ先は長いんだからさ」


 俺はそう言って、笑い飛ばす。

 世界滅亡の危機は気になるが、まだ先の話だ。

 今は焦らず、チートを活かして頑張っていくのがいい。


 さて。

 次はミナのステータスを確認しておくか。

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