250話 最新ステータス ミナ

 ゴブリンと戦いつつ、みんなのステータスを確認している。

 俺、シルヴィ、ユヅキの確認は終えた。

 次はミナだ。



ミナ

種族:ドワーフ

ファーストジョブ:聖鍛冶師レベル5

セカンドジョブ:大槌士レベル3

サードジョブ:火魔法使いレベル26

控えジョブ:鍛冶師レベル30、槌士レベル30、格闘家レベル21、料理人レベル3

HP:C(03/10)

MP:C(01/10)

闘気:C(09/10)

腕力:B(23/30)

脚力:C(01/10)

器用:C(07/10)


アクティブスキル:

『大槌士』ビッグボンバー、ダブルボンバー、ビッグインパクト

『火魔法使い』ファイアーボール、フレイムアロー、ボルカニックフレイム


パッシブスキル:

『聖鍛冶師』パーティメンバー武器性能向上、火耐性強化、鉱石類ドロップ率上昇、腕力強化、鍛冶の心得、熱耐性強化

『大槌士』腕力強化



 ミナも2種類の上級ジョブを取得している。

 ただし、ファーストジョブの『聖鍛冶師』は生産系ジョブなので、純粋な戦闘能力ではシルヴィやユヅキよりも少しだけ劣る。

 それでも、十分強力で頼れる仲間だ。


「【ビッグボンバー】! なのです!!」


「グギャアアッ!!」


 ミナの攻撃により、ゴブリンが吹っ飛んでいく。

 彼女の腕力は『悠久の風』の中でもトップだ。

 他のメンバーの魔法などでお膳立てをして、彼女がとどめを刺すというのが大物相手でのパターンになりつつある。


 また、『聖鍛冶師』のスキルである『パーティメンバー武器性能向上』も非常に優秀だ。

 彼女がつくった武器はもともと性能が良いが、その効果はさらに強化される。

 ジョブレベルをさらに上げれば他にも有用なスキルを習得できる。

 ミナの今後の活躍にも期待したいところだ。


「ふう。ゴブリンぐらいなら、いい運動になるのです」


 そう言いながら、ミナが豪快にハンマーを担いで戻ってきた。

 彼女の戦闘もこれでひと段落だな。

 しかし、それにしても……。

 俺は改めてミナを見る。


「コウタくん? どうかしたのです?」


 不思議そうな顔をしながら、こちらを見つめてくる。

 ミナは身長150センチにも満たないような小柄なドワーフ少女だ。

 赤色の髪とクリッとした目が特徴的で、とても可愛らしい。

 そんな彼女だが……、なんというか、かなりパワフルなのだ。

 力だけなら、俺でさえ敵わない。


「いや、なんでもない。ミナは強いなって思っただけだ」


「えへへ。ありがとうなのです。でも、コウタくんだって凄く強いのです。私も負けていられないのですよ」


 そう言って、ニコニコと笑うミナ。

 可愛い。

 癒しだ。

 シルヴィやユヅキもそうだが、俺のパーティメンバーはみんな良い子ばかりだ。


 例外は、元盗賊のグレイスぐらいか。

 しかし彼女も、根は悪い奴じゃないんだよなぁ。

 俺の華麗なる尋問で改心したし、今の彼女は善人と言ってもいいだろう。


 さて。

 次はリンのステータスを確認しようかな。

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