214話 始末するか
長老たちとの情報共有を終え、地下牢に戻ってきた。
俺がいない間にも、新たな情報を得ようと尋問を続けてくれていたらしい。
中では、グレイスが激しい責めを受け続けていた。
「んんんんんん~!!!」
グレイスが絶叫を上げる。
同時に、秘所からプシャアアッと液体を吹き出した。
それを見ていたユヅキとティータは満足げな表情を浮かべる。
「ご苦労だったな」
俺は声を掛ける。
「はい。新たな情報をいくつか得られましたわ」
「ご主人様のご活躍に役立てましょう!」
ローズとシルヴィが答えた。
二人の顔にも満足そうな様子が見て取れる。
「で、どうやって情報が得られたんだ?」
「はい。わたくしたちもグレイスの体を使っていろいろ試してみたのですけれど、彼女はなかなか口を割ろうとしませんの。そこで、少し趣向を変えてみることにしたんですのよ」
「ほう。具体的には?」
「彼女は中を責められるのが苦手らしく……。あれで責めましたら、すぐに陥落しましたわ」
ローズがそう言って、リンとミナの股間あたりを指差す。
立派なモノが生えていた。
確かに、女性同士でもあれがあればできるな。
「なるほど。参考になったよ。それに、新たな情報も助かる。ありがとう」
俺は礼を言う。
「いえ、妻として当然ですわ」
ローズがそう謙遜する。
可愛いし、治療魔法も使えるし、俺を立ててくれる。
子爵家の令嬢で俺の成り上がりにも一役買っている。
文句なしだな。
「わたしもがんばりました」
今度はシルヴィが答える。
「ああ、シルヴィもよくやってくれたな」
彼女は最初期から俺の奴隷兼恋人兼パーティメンバーとして、ともに頑張ってくれている。
氷魔法の使い手であり、近接戦闘能力も高い。
さらに、見た目もいい。
胸も美しく、健気な性格が好印象である。
「へへっ! コウタっち、戻ってたんだな!」
「こっちは順調なのです」
リンとミナの二人が、ぐったりとした様子のグレイスを置いてこちらにやってきた。
彼女たちも頑張ってくれたようだ。
「ああ。みんなのおかげで、だいぶ情報が掴めたそうだな。ありがとう」
俺はそう言いながら、グレイスに視線を向ける。
彼女はリンやミナの苛烈な責めを受けて、もはや逃げる気力もないようだ。
「それで、グレイスさんはどうするの? もう用済みだと思うけど」
「……確かに。里に不穏分子がいるのは危険……」
ユヅキとティータがそう言う。
「そうだな。特に生かしておいても意味はないから、始末するか」
「わかりました!」
「了解なのです!」
俺の言葉を聞いて、シルヴィとミナが答える。
二人は杖を取り出して構えると、呪文を唱え始めた。
「えっ!? ちょっ! 待って!! 助けてぇええっ!!」
グレイスが慌てふためく。
彼女が俺たちから逃げようとする。
しかし残念。
ここは地下牢だ。
逃げ道などない。
さて。
盗賊団メンバーである彼女のことは、適切に処理しておかないとな。
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