第10話  突然理不尽に頬を叩かれました。は、は、は、はぁーーー!? この馬鹿ガキ死にたいんでしょうか!!

 ”はぁ、貴方の兄弟姉妹なんて知らないわよクソデブ。私がウィアナにどれだけ虐められてるか”

 はぁ、こんな事クソデブに言っても仕方ありません。

 ”ウィアナ嬢達も連れてきていいでぶよ。お前達だけじゃ怖いでぶだろうからね”

 はぁ、誰に対して口を聞いてるのでしょうかこのクソデブは。

まぁ連れてきていいというのなら連れていきましょう。

こんな馬鹿で甘ったれで自称病弱で容姿と殿方に媚を売る事以外何も取り柄がないような馬鹿妹でもいないよりはましです。

 「クソデブの金でコペンハーゲン買っていいわよカスども」

 「コペンハーゲン!!コペンハーゲン!!お姉様〜本当にコペンハーゲン食べていいの〜。

よーしクソども〜コペンハーゲン食べて気合いれなさい〜」

 はぁ、やれやれ品性のなさが出ていますねぇ。

コペンハーゲン如きであんなに浮かれて。

 「コペンハーゲンよコペンハーゲン!!私のお金ではコペンハーゲンなんて買えないから、感謝して食べなさい」

 私達はうきうきわくわくしてコペンハーゲンを買いました。

アプート:「ケチな主の金じゃコペンハーゲンなんて買ってくれないぞ。感謝して食おうぜコペンハーゲン」

スインス:「はぁ、貴様のような貧乏舎弟はコペンハーゲンぐらいで浮かれるんだな」

アプート:「お前も貧乏執事だろ」

 はぁ、またアプートとスインスがぎゃーぎゃーとやっています。

 「おれ、コペンハーゲンなんて随分食ってないよ。これが最後になるのかな。

この闘技主が勝っても負けてもこのままじゃ終わらないだろ」

 第一弟分のワッド・ワリントソンが弱気な事を言います。

 あまりに弱気な事を嘆くのでワッドの頬を叩いておきました。

 「ワッド、貴方はもう第一弟分なのよ。第一弟分の貴方がそんな弱気な事言ってどうするのよ」

 はぁ、ワッドは弓の実力は第一弟分として申し分なくてもどうにも弱気です。

側においてただけの時はそれでも良かったかもしれませんが、今はもう第一弟分なのです。

いずれは舎弟にする事も考えているのに、困ったものです。

 「弱気なのはおれの性分だよ。この状況で強気ならそれも問題だろ。

状況が何も分かってない強気なんて何の意味もないから」

 !?ワッドが頬を叩いてきました。

は、は、は、はぁーーー!?

この馬鹿ガキ死にたいんでしょうか!!

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婚約者の兄を殺したと無実の罪で婚約破棄されました。 聖女の私を処刑しようだなんて本当に馬鹿ですね。 私が結界を張らなければ困るのは貴方達ですよ 甘いからあげ @pankana

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