第9話 「お姉様〜ウィアナにもアイス買って〜。 ウィアナ〜病弱だから〜こんなに暑いからアイスでも食べないと倒れてしまうの〜」

 「ででぶっ!!さっき買いにいかせたアイスは僕様の分のアイスなんでぶ!!」

 はぁ、見苦しい言い訳ですね。

まぁいいでしょう。こんな馬鹿なクソデブに知性知能で勝っても自慢になりません。

闘技で勝ってこそのエルマンノ男爵家次期当主リザベルタ様です。

 「はぁ、もういいわ。クソデブ見苦しい言い訳に付き合っている程私は暇じゃないから」

 時間の無駄なので電話を切りました。

 「お姉様〜ウィアナにもアイス買って〜。

ウィアナ〜病弱だから〜こんなに暑いからアイスでも食べないと倒れてしまうの〜。

弟分舎弟執事兵隊も連れてきたから彼らの分もアイス買ってね〜」

 はぁ。。。はぁ!?いつも私を虐めてくる自称病弱で私になんでも買ってもらいたがり

私の物をなんでも欲しがる妹ウィアナが勝手にやってきて身勝手な要求をしてきます。

何で私がウィアナとその弟分達のアイスまで買ってあげなければならないのでしょう。

そんなのは自分で買いなさ。。あら、これ領収書渡してクソデブからお金貰えるなら別にいいかもしれません。

どうせクソデブのお金なら別にいいでしょう。でしょうが、いくらなんでもそんな事は通りません。

 「はぁ、ウィアナ。なんで私が貴女の分のアイスまで買わなきゃいけないのよ。アイスが欲しかったら自分のお金で買いなさいよ乞食」

 ウィアナはいつもこうです。なんでも私に買ってもらおうとするのです。どうしてこうも厚かましいのでしょうか。

 ぴこん!

 snsの通知のようです。何かあったのでしょうか。まさかとは思いますが、snsのアカウントもクソデブに知られてるのでしょうか。

snsのアカウントも親しい人間にしか教えていないのですが。

恐る恐るスマホを見てみると、やはりクソデブのようです。

 ”ウィアナ嬢も弟分舎弟兵隊引き連れて来たようでぶね。姉思いのいい妹じゃないでぶか。

彼女達の分のアイスもレシート渡してくれれば支払うでぶよ”

 はぁ。ウィアナの事も全部筒抜けのようです。

今も私達はクソデブどもに監視されているようですね。

このリザベルタ様が逃げるわけありませんが、逃げようとしても逃げられないようです。

ウィアナが姉思いだなんて、ありえません。

後々まで恩着せがましく何かを要求しつづけるのでしょう。

 ”ウィアナが姉思い?その糖分が脳に回りすぎて昏睡状態な脳に教えてあげるわ。

ウィアナが姉思いなわけないでしょう。ウィアナは隙さえあれば私を殺そうとしているのよ”

 ”駆けつけてくれたんだから感謝した方がいいでぶよ。

羨ましいでぶよ。僕様はそんな兄弟姉妹いないからでぶね”

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