第7話 イケメン執事イケメン舎弟に溺愛されています 溺愛ってきっとこういう事なのですね 甘子も溺愛が書けるようになりました (作者コメント)

「はぁ。それを一人分って、貴方もう確実にデブデブデブじゃないの。

まぁいいわ、分からせてあげるから。

あ、写真取るわよ。はいデーブ」

 「はいデーブ」

“カシャッ”

 「その写真何に使うデブか?

はっ、まさかその写真で僕様をおかずにして!!

いいデブよ。僕様がイケメンすぎるのが悪かったデブね。」

 「コンビニ行ってくるわね」


---コンビニ移動中---

 「あのさ主。もうこのまま帰らないか」

 はぁ、やれやれ。イケメン舎弟のアプート・スコットンが何やら言っています。

 「はぁ、アプート。貴方馬鹿なのかしら。馬鹿なのね。

このまま逃げ帰ったらエルマンノ男爵家は舐められて攻め込まれ放題よ。

不義理も行った事になり、正当性を掲げて侵略されるわよ」

 「はぁ、馬鹿はお前だろ主。あのクソデブとやる事になったらお前勝てるのか」

 どうでしょうね。勝てる確証はありません。

しかし、それでこそ闘技なのでしょう。

私はもうすっかりあのクソデブデブと闘技をする気に、いやしたくなっていました。

 「はぁ、言うだけ無駄か」

 そうです。当然です。

こんなに闘技がしたくなっているのに、今更逃げるなんて選択肢があるわけがありません。

今更やっぱり無理ごめんなさい許してなんて言ってももう遅い!!

 「主、すまない。あのクソデブの動きまったく予測できなかった」

 イケメン執事のスインス・パースターブルックが何やらぶつぶつ言っています。

はぁ、随分とうぬぼれが過ぎていますねこのイケメン執事。

 「私がぎりぎりで当たりどころを変えてなんとかなったのよ。

貴方如きがどうにか出来るわけないでしょうスインス。

貴方、自惚れが過ぎてるわよ」

 「アプートも言ったがさ、私からも頼むよ。

逃げてくれないか」

 はぁぁぁ、しつこいですねぇ第一舎弟も第一執事も。

 「不義理に関しては私達が少しでも減らしてくる」

 はぁぁぁ、人が注意してあげてるのにこの自惚れイケメン執事は自惚れを改善する気もありません。

 「スインス、貴方あのクソデブがどこかの当たり屋舎弟弟分だとでも思ってるのかしら。

リザベルタ第一執事の癖にそんな事も見抜けないのかしら。

舎弟だ執事が出てこれる相手じゃないわよ」

 「主、私達は今が恩義に報いる時なんじゃないかと思ってるんだ」

 「はぁ、貴方馬鹿ねこのポンコツイケメン執事。今じゃないわよ全然。

今はタイマンの時よ。

そしてこのタイマン、勝とうが負けようがそこで終わるわけがないわ。

貴方達が恩義に報いる時はその時でしょうに」

抗争となれば男爵令嬢の強さでどうにかなるものではありません。

その時は舎弟執事弟分兵隊含めた総力比べです。

 「そうそうスインス。今は主のタイマン見学するしかないさ」

 「はぁー!?誰に向かって口を聞いてるんだアプート。

私は第一執事、貴様は第一舎弟。

貴様を上だと思った事はないぞアプート」

 「はっはっはっはっ。普通の会話で一々突っかかってくるんじゃねぇよスインス!!」

 はぁ、やれやれ。騒がしいですねぇ。


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