第3話  「ふざけるな!僕様はデブじゃない! 僕様は自分に厳しい!自分を客観的に見れている! 客観的に見て僕様は超絶スリムイケメン美男子だ!」 はぁ?

 「ふざけるな!!僕様はデブじゃない!!

僕様は自分に厳しい!!自分を客観的に見れている!!

客観的に見て僕様は超絶スリムイケメン美男子だ!!

誰もが僕に惚れるんだ!!

客観的に見てお前がぶつかってきたんだ!!

超絶スリムイケメン美男子な僕様を狙ってわざとぶつかってきたんだろ!!

セクハラだ!!痴漢だ!!

僕様のようにスリムすぎると、ぶつかられただけで簡単に倒れて死ぬかもしれないんだ!!

これはもう殺人未遂の暴行だ!!

その上授業料3000万円!?ふざけるな!!

お前がセクハラ痴漢殺人未遂暴行をしてきて!!

そのうえ3000万請求だなんて!!お前はどれだけ厚かましいんだ!!

もう怒った!!

慰謝料治療費1億寄越せ!!

一億寄越さないなら殺してやる!!」

 はぁー!?こんな事本気で言えますかね。

誰がこのブサイクなデブにセクハラするというのでしょうか。

このデブ、自らの120kgはある体重を活かしてぶつかってきました。

このデブは自らの体重を理解しているのです。それは確実です。

なのに、自分で『超絶スリムイケメン美男子』?

ありえませんね。

 「ねぇクソデブ、貴方自分がクソデブだと自覚してるでしょ?

あのぶつかり方は自分の体重を正確に理解していないと出来ないわ。

貴方、g単位で自分の体重を把握してるでしょう」

 私は当たりどころを瞬時に変えてダメージを減らしましたが、一般人がそのままこのクソデブにぶつかられたら、

ただではすみません。

となると、このクソデブはこんなぶつかり方を日常的にしているわけがありません。

こんなぶつかり方を日常的にしていれば、このクソデブは今頃豚小屋に打ち込まれてスリムになっている事でしょう。

私が気の弱いか弱い女性だからではなく、エルマンノ男爵家令嬢リザベルタと知っていて狙ってきたのでしょうか。

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