第3話 学園入学。

その後俺は、気持ちは暗いままであったが身体測定は終了した。

幸い、中学では剣道部に所属していたし、身長も人よりは恵まれていて178センチ、筋肉はいい具合についているし運動神経もよかった為、何事もなく合格した。入学は来年の4月から、残り2ヶ月もないくらい。それまでに準備をしなくてはならない。授業料は高校まではどの学校も無料のため、あとは生活費や家賃なのだが、この学園では授業の演習でモンスターを倒すこともあり、寮が無料で使用でき、朝と昼は無料で提供される。親からすれば、最高の環境だ。少し寂しい気もするが。

試験が終わり、ひかりを少し待ったがまだかかるとのことで先に帰らされた。

学校はもう自由登校なため、次の日ひかりの家に向かった。


「ひかり!昨日大丈夫だったか?」


「うん、全然余裕! Sランクとして個別指導してくれることになっちゃった!嬉しいな」

と、すこし引きつった顔で笑う。


「ひかり、無理すんなよ、俺が守ってやるからっ!」


「ありがとう、くろのん、ちょっと元気出た!でもFランクがなにいってんだか!笑

早く私に追いついて見せなさい!待ってるからっ」


今後ひかりは対モンスター協会に所属するSSソードテイカーによる個人指導を半年受けたのち実践を積んでいくらしい。怖いだろうな…。対する俺はFランク、3ヶ月に一回、季節の変わり目ごとに昇級試験があるらしく、最初の3ヶ月は一般的な学習に加え、簡単な医療に関する勉強と、ソードテイカーになるための知識、木刀による剣術の授業が行われる。半年間続けた後、興味を持った分野、このままソードテイカーになるのを諦め一般高校に編入するか、サポート科に編入するか、剣をもっと学ぶかが選択できる。

そこで剣を学ぶものに、ソードテイカーが、ソードテイカーたる所以、モンスターから作った剣、安直だがSTと呼ばれる剣が配布される。Fランクは最低級モンスターであるゴブリンやスライムから作られた剣、上位に上がるに連れ、いい素材が使われるらしい。

日本1人目の Sランク適正者には魔剣と言う、魔法が使える剣が渡されたとかされてないとか、、、。


俺は絶対ひかりに追いつくぞ、、、。

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