003

 こんな小枠で小説の章を変えていいものか疑問なのだが小説は自由だ。いつかの芥川賞を取ったお笑い芸人も言っていたではないか。「小説は自由だ」。これは小説なのか。人生に負け、したくもないアルバイトで生活を営んでいる精神障害者のつぶやきと言われ唾棄されても仕方あるまい。ここにあるのは、なんの面白みもなく、ただ堕ちていく闇だけが広がっていくようなそんな小説になるだろう。誰にも公開していないツイッターで「死にたい」と何度も呟いた。鍵をかけて、誰にも見られないようにして。せめて世間に迷惑を掛けないようにしながら、毎日を過ごした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る