第2話
その日は
「暑い~。暑すぎて溶ける~。あと蝉が
「そ。勝手に溶けとけば。それに蝉は鳴くのが仕事よ?」
……そう、赤ちゃんと同じようにね。赤ちゃんは“鳴く”じゃなくて“泣く”だけど。まぁ、蝉に対しての文句は私も思ったことだから人のことは言えないのだけれどもね。
「えぇ、何その言い方!『勝手に溶けとけ』なんて!
「冷たくすれば暑くて溶けることはないかと思ってね。と、次の授業始まるよ。」
「冷たくされても暑さは変わr……なんでもないです。授業ですよね、はい。」
少々騒がしいものの人付き合いが苦手な私にとって彼女は数少ない貴重な友人である。何時かは失ってしまうかもしれない、そんな友人だ。
そして、崩壊は――
キーンコーンカーンコーン
「起りt……」
――チャイムの音とともに始まった。
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