第7話〜友達(仮)と初めてのリイン(仮)

その後はすぐにあの2人は教室から出ていった。その時に真坂さんは手を振ってくれたが夜崎さんは手をロックンロールにしてくれた。


彼女なりの挨拶の仕方…なのかな?それともこっちの方がメジャーなのかもしれない。僕も今度からこっちにしようかな。


(ふふふ!ふふふふふふ!)


笑みがこぼれ落ちそうだ、帰りの電車でスマホのアプリを開いて今はリインを見ている。いやー初めての友達(仮)が出来たよ!


(仮)がついている理由は友達は前にクークルで調べた時に「志、行動等を一緒にする人」と書いてあった。


(まだ行動を一緒にしてないんだよな…でもあの取り巻き達と居るのは無理!)


真坂さんは誰でも同じ対応だから人望が厚い。だから彼女の周りは常に人が多い。そしてその周りにはクラスや学年の一目で分かるほどのキラキラ系男女ッ!


(でも今日のあのお昼休み…僕、めっちゃ話せてなかった?これは大きな第一歩では?!)


拷問のように椅子に座らせ尋問をしているようにしか見えなかったのだが、彼は全く友達も話し相手も居なかったので友人関係になれば頭がお花畑になる。


(あ、そういえば真坂さんのアカウント…あーこれだこれ。)


アイコンはプリクラで撮ったであろう写真に背景は女子テニス部のほぼ全員で撮ったんだろうか?人が多すぎてよく分からないが多分誰かに撮ってもらったのだろう、いいなぁ。


「え、えぐぅ。」


思わず声が出てしまったが、周りの人は疲れているのか気にしてなかった。ふぃー、良かった。


(こんなにクラスの外でも友達が居て、部活でも友達が居るのか…友達を作るコツを伝授して貰いたいんもんじゃの。)


そういえばリインで最初に送るメッセージって…なんだ?!個人よりも集団で送るメッセージもよく分からない。


(調べてみるか…リイン、初めて、送るで検索…好きな人?!テクニックってなんじゃ?!そんなもん要らん!)


異性とか恋愛とかそんなんが知りたい訳じゃないよ、クークルさん。そもそも我まだ友達(仮)出来てなのに彼女ぉ?

それは欲しがりすぎだし現実的じゃない…


(そういえばまだみんな部活だからグループにも真坂さんにもメッセージ送っても無視されるだけか。)


そのまま帰った。

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