第4話〜1軍野郎の生贄になりたくねぇ!

次回予告!和田巣アツシ死なないで!貴方が死んだら今までの悔いはどうなるの?友達をせめて1人作るってそう決めたじゃない!

次回、アツシ死す!


パロディをやってる場合じゃない。陽キャ達はほぼ食べ終わってる人が多くて立ってたり誰のかよく知らない椅子に座ってたりと様々だ。

怖いのには変わりねぇんじゃよォ!


「へぇー!名前が和田巣わだすアツシって言うんだ珍しいねー。」

「あ、うん。」

「てか和田巣って身長何センチ?オレよりも大分高くね?」

「えぇ、177cmです。」

「池ちゃん先輩よりデカいわ!うわー、オレ負けてんじゃん。」


質問責めですね。てかまた池ちゃん先輩出てきたな、一体誰かな。まぁ、そんな事よりも……隣のゴツイ奴が怖いんじゃ。


(めっちゃ睨んでくるのは何でじゃ?自分が連れてきたんやろがいッ!)

「あ、あの〜。」


蚊のようにか細い声を出した。うおっ、めっちゃこっち見てくる。僕はただこのゴツイ人の名前を聞きたいだけなのに。


「お名前なんですか。」

「うん?俺?俺の名前?」

「あ、うん。」

「俺は佐賀屋タケナガッ!男テニ部の副部長をやってるッ!身長187cm!体重は言えない!そして好きな筋肉は僧帽筋ッ!」


僕の鼓膜は破れかけた。隣だから尚更耳が痛い、めっちゃ痛い。


「佐賀屋マジでうるっせぇーな!お前!人の鼓膜考えても行動しろよ。」

「…もっと声のボリュームを下げる事に専念した方がいいわね。」


取り巻きのチャラそうな男と真坂さんがそう言った。ほぼ全員耳を抑えていた。


「こいつに言われるのは腹立つがッ!そなたちゃんに言われるのは良いッ!」

「まじでタケナガさぁ、そなたちゃんの事好きだよねぇ。」

(oh......お友達の前で好きな人をサラッと言うのか?それが普通なのか…?)


感心というよりかは謎の部分が大きい。そしてそのままチャイムがなった、次は移動教室だからなった時に陽キャ共はすぐに解散してしまった。


ふと真坂さんの方を見ると少し顔が赤かった。まさか!あの佐賀屋くんの事が…!


「相手に向かって言うの、恥ずかしくないのかしら。」

「馬鹿だからね〜てかそなたちゃんってぶっちゃけ佐賀屋タイプなの?」

「あたしはタケナガちょータイプだよ♡」

「全く。恋愛にうつつを抜かすつもりなんてないわよ、今は関東大会の方が大事だし。」


女子ってよく分かんないや。

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