7月25日

「ぅ……ぁ……」


 痛みで目が冴えた。体を丸める。冷たい床の上で、息をしてる。心臓が脈を打っている。生きてる。予想通り学校があったほうがまだましだった日々を送っている。


 ……なんで生きてんだろ


 誰も答えなんかくれない。そんなこと、わかっていたはずなのに。毎日サンドバックにされて、変なものを体に入れられて。部屋から出してもらえるのは家族揃っての食事の時だけ。その食事さえ、満足に食べられないまま。どんどん体がおかしくなっていく。机の下では圧政が進む。きっと、母だって気づいてる。大人だけが、上辺だけの幸せを享受している。


「……キョウ」


 君は、生きてる?

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