第9話 現状

まず外を見ると酷い様子だ。


大体の家の扉は開け放たれ、所々に死体が覆いかぶさっている。


仕方のないことだったがあまりにもむごくて目を逸らしながら少し蒸れる装備品で走り出した。


―――50分後―――



「はーっ、はーっ、はーっ」



流石に息も切れる。


「なんだよこの町入り組んでるし地味に10KMくらい走らされてんじゃねーか?」

そう愚痴をこぼしながらコンクリートブロックの周りにべちゃべちゃモルタル?

を張り付けているようなおよそ100Mほどの壁に何か上るような梯子がないか探す。


―――10分後―――


「やっと見つけた」


黄色で塗装された金属製っぽいただモルタルにぶっ刺しただけの荒っぽい梯子を見つけた。


そして上の方には何やら部屋のようなものが見える。



それで期待しどんどん上っていて頂上についた、と思ったが。






「ただの展望台じゃねえか、」










そう、それは単なる観察地点でてっぺんなど最初っから登れるようには設計されていなかった。


そしてこの展望台らしきところは小部屋のような大きさで中には監視カメラのようなものが外に向けて取り付けられていた。


さらに頑丈そうな鉄のドアがあった。


もちろん開かなかったが。


ぶっ壊しても不味そうなので、できることをするべくここでとりあえず無線を傍受してみる。


そしてトランシーバーを取り出し今通信しているチャンネルを探す。



「ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ」


「やっぱ手回しで合わせるに限るな」


「ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ…」


――――30分後――――


「ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ…ザッ、シャー」


「お、当たったか」


―――ピッ、ジッ、ジジッ、おいA班どうだ内部の映像は撮れるか?―――


―――いいや、無理っぽいです。米軍とか自衛隊がいて覗くことでも難しいみたいです―――


―――そうか…ビルからも100Mっていうバカみたいな高さにしてあるから見れないよな、、、―――


―――そうでずね゛エ゙エ゙エ゙エ゙…ジーーーーーーーーーーー―――




「くそっ、やっぱ電波が弱いのか、全然聞けねぇ」


やっぱり調子が悪いのかなかなか聞けない、今のを聞くと報道関連っぽいが外には警備がいるぐらいしか分からなかった。


だがこのまま帰るのは惜しいのでこの部屋の中の棚などを調べてみる。


「ガシャン、ガシャン、ガシャン、ガシャン、おっ何かあるぞ。鍵付きか、でも銃でぶっ壊してみるか、仕方ないよな、緊急事態なんだし」


しっかりと構える

そしてセーフティーロックを外しトリガーを引く


「タタタ」


うおっ、全然反動ないぞ、しかも鍵穴もしっかり壊せたし。


そして棚を開くと…





「なんかの計画書っぽいな」






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


『N‐3型 汎用観察基地』


定員:20名


・低コストであり強度も兼ね備えた素晴らしい観察基地です。

・爆発物も2発程度なら耐えられます。

・拡張性に富んでおりその時お好みのレイアウトにできます。


使用方法

強化ガラスなどの最新のテクノロジーを搭載した壊れずらい観察用小型基地。

ドアなどを閉め自ら観察するも良し、裏にドアもつけれるため外の状況を確認し突入するために使うも良し自由にお使いください


開発主任

自衛隊秘匿兵器開発部主任 堀越仁作


開発協力

米軍


*注意*

この説明書類は必ず一基に一つは保管しておくこと

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



なんかこれ見ても良かったやつなんかな?


すこし気まずくなった


______________________________________


♡・フォローお願いします。


















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

Outbreak ゴゴ @gogo0108

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ