第2話 悲劇

 気づいた時にはもう遅かった。母の背後からは、      

 

血の付き、ボロボロの服で、何とも言えない臭い腐臭のする人型のが現れていた。「後ろーッ」っと叫んでも間に合わないどうしようと思っている内に


は母の足に嚙みついた、、、


俺は無我夢中に叫びながらバックに入っていたミリタリーナイフを奴に突き刺して母の足を一生懸命押さえた。


けれど血は止まらなかった。


母の足を何とか止血出来ないか、タオルでも巻いてみるか。


そう考えて足に夢中になっていた。


するとまだ動いていた奴に母は頭を噛みつかれてしまった。


「あっ」


頭が真っ白になった。


こんなことならしっかりとどめを刺しておくべきだった。昔から「きっちり最後までやるのよ」とクギを刺されていたのに。


そうして奴にとどめを刺した。


「早く中学校の避難所に向かわないと」


―――十三分後―――


血濡れちぬれになったナイフを持ちながら避難所に着いたところで、、、視界が暗転した。







「うっ」ナイフを夢中で振っていた右腕が猛烈に痛い。


 目を開けると景色が目に飛び込んできて「大丈夫ですか?」

 と声をかける茶色味かかった髪の女性がいた。


 そしてこの女性の方から今眠っているのは学校の保健室?で寝ていることや着てた服やナイフや体も全部血まみれになっていた事を伝えられた。


今はただ疲労で30分ほど寝ていただけなので特に外傷は無いそうだ。


ちなみに名前は美香というらしい。


「で、状況は分かりましたけどお願いって何ですか?」椅子に座りなおした俺は彼女に尋ねてみた。


「実はね今この学校にはバリケードが設置されているんだけどそれが校内に設置されていてそのバリケードのないところの校内の地下室から物資を取ってきてほしいのよね。」


 と言いながらパチンコ?のようなものを渡してきた。


「スリングショットっていう物なんだけど小石程度の大きさの物なら何でも撃ち出せるから護身用に持っててください。」

 




そして彼女は「あなたが持っていた荷物はあそこにあるから持って行ってどうぞ。それと血が付いていたナイフは拭いておいたから。」と言った。


「そういえばここの避難所にはどれぐらい人はいるんですか?」と俺は尋ねてみた。


すると彼女は「私とおばあさん一人と女子高生の女の子それと父とあと3人家族二つ、5人家族一つけい16人ねみんなは今体育館にいるわ。」と、答えてくれた。


「ありがとう」とひとまず礼を言い


「じゃあ行ってくる」と言うと「お気を付けて」と言ってくれた。



―――――――――――――――


彼女は小さな声で

「さてあの方はしっかりと仕事を果たせるかしら?」とつぶやいた。




―――――――――――――――



そして廊下に出ると土嚢どのうや机などで作られたバリケードがあった。



それを乗り越え右側を見ると、階段下に地下室につながってそうな扉を見つけた。


「これかな?」と思い開けてみると階段が続いている。




コツコツコツと足音を立てながら降りていると、





「ギシギシ…ガシャーーーーーーーーーン」と言いながら天井のトタン板?っぽい物たちが轟音を鳴り響かせながら落ちてきた。


「キャー!」と自分でも恥ずかしいような甲高い声を出し視界が暗転した。

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