第4話 黒幕



 ルルはある組織を動かす人間でもあった。

 たくさんの人間を犠牲にして、禁忌の扉をこじ開けようとしていた。


 それは、手につけてはならない実験だった。

 この研究所はルルの行っている実験の施設の一つだった。


 だから、ルルが研究所の近くにきたのは、偶然ではなかった。


 研究所の奥では、先にミレイたちが辿り着いていた。

 歴史を改変しようとしている元仲間達に追いついたルルは、彼等を即座に始末した。


 そして、研究所内で犠牲になった者達が、力を振り絞って作った歴史改変能力の本を手に取る。


 ルルは、彼等の願い通りに過去を改変することにした。


 歴史の習性力が働かないように、隅々に存在する粗を潰して。


 そうして、この研究所に誰もこないように歴史を変えた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

淡き幻想の彼方へ ルル編ログ 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ