第3話 大けが



 雨宿りのために入った研究所内には、多数の魑魅魍魎が潜んでいた。


 人間をとかしてくっつけたような化け物だった。

 その化け物はそこらじゅうを徘徊していたため、ルル達は追われ続けていた。


 だが、見た目は恐ろしいその化け物は、なぜか悲しい存在にも思えた。

 理由は分からない。

 ルルはただ何となくそう感じるだけだった。


 そんな中で、追い詰められていく他の者達を逃がすために、ルルは大けがを負った。


 倒れたルルは、死んだように見えたが次に瞬間起き上がる。


 そして、襲い掛かる異形の化け物を慣れた様子で倒していった。


 その様子はまるで別人のようだった。


 それもそのはず。

 実際にルルは別人になっていた。


 ルルはそのまま、襲い来る化け物たちを倒しながら、研究所の中をなれた様子で歩いていった。


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