　建物の軒下で雨宿りを続けていると、他にも人が訪れた。

　姉を探して旅をしている少女パスカルと、観光地をめぐっている少女ノト。

　雨は降り続き、ちっともやまない。

　そのため、ルル達は研究所に入る事にした。

　ルルは過去の事を思い出していた。

　今日の様な大雨が降る、陰鬱な天気の日、その悲劇は起こった。

　ルルの故郷は、名前も分からないような夜盗の集団に襲われて壊滅した。

　幼なじみであるミレイの家族も、ルルの家族もだった。

　それから二人は違う場所に住んで生計をたてていたのだった。

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