第4話 建物の中へ



 土砂降りの雨は降り続けていて、やむ気配がない。


 そのためミレイ達は、建物の中にはいって一夜過ごす事にした。


 雨に当たらなくなった分だけ、不快感は減る。

 だが、ミレイは油断せず辺りを警戒していた。


 この研究所は、とある闇組織が根城にしていた場所だった。


 廃棄されて、今は使用されていない。


 だが、何があるか分からない為、油断しないようにしていた。


 ミレイは、闇組織に妹を殺されていた。両親や村の人達も。


 だから、もし組織の一員がいたら、八つ裂きにしようと心に誓っていた。


 そんな事を考えながら歩いていたミレイは、険しい顔をしていた事をルルやパスカルに悟られていた。


 ミレイは、急に雨に降られて機嫌が悪いと言い、ごまかした。


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